私は、一般家庭を対象に整理収納のコンサルをしていますが、「夫が片づけないのをなんとかしたい」とイライラする妻の話も、「『片づけろ』と自分や子どもに怒ってばかりの夫が嫌」と嘆く妻の話も、どちらもよく聞きます。

 約6000件の訪問経験の中で確信したのは「たとえプロであっても、短時間で相手の快・不快の感覚を書き換えて、こちらの思う方向へ導くのは不可能」だということ。本人が気にならないものは、どうしようもありません。

 夫婦が「片づけたがる人」vs「気にならない人」の関係性になっているとき、私が整理収納の現場で試みているのは、モノの置き方と家具の配置を変えて、片づけたがる人の「地雷ポイント」を回避する方法です。

 片づけたがる人も、意外に理不尽なことを要求していたりします。気にならない方の人が、無理に基準をそちらに合わせなくてもよいのです。

 今回は、よくある「地雷ポイント」から、試してみてほしい3つのアプローチを紹介します。