投資歴30年でたどり着いた
“ディフェンシブ・グロース”

株式投資を始めとする資産運用のイロハを語るうえで、「卵を一つのカゴに盛るな」という格言がよく用いられます。

どんなに注意深く選んだとしても、一つのセクターに集中投資していると、そのセクターが大きな打撃を受けて株価が下落した場合、資産運用で大きなダメージを被ることがあります。

そうしたリスクを減らすため、卵(投資資金)を複数のカゴ(セクター)に盛る(投資する)のです。

もっとも、一言で「分散投資」と言っても、投資のプロでも考え方が異なります。

なら、どうすればよいのか?となりますが、エル流の分散投資はこうです。

成長が望める「ITセクター」と、大きな成長は望めなくても景気変動に左右されにくい「生活必需品セクター」の投資配分を同等にするのです。

ITは成長期待のグロース(成長)セクター、生活必需品は安定的な業績を期待できるディフェンシブ(守り)セクターとして、その比率を同等にする私の分散投資は“ディフェンシブ・グロース”とでも呼べるスタイルです。

株式市場は成長銘柄が牽引するものの、いつも調子が良いばかりではありません。

2020年3月には「コロナショック」で相場が大暴落しましたが、そんなときにも生活必需品の代表格であるプロクター・アンド・ギャンブル(PG)の株価が「逆行高」を演じる場面があり、私の資産の減少を緩和してくれました。

投資歴約30年で私がたどり着いたのが、この“ディフェンシブ・グロース”という投資スタイルなのです。