ネットの無料翻訳ツールも
精度が格段に高まっている

私は2005年に米国株投資をはじめましたが、当時はネット証券が誕生して間もない頃で、海外株式に投資している個人投資家は少数派でした。

しかしその後、日本でも米国株投資が徐々に広まってくるにつれ、ネット上に米国株の情報があふれるようになってきました。

いまでは各証券会社がサイト上で提供する情報や「Yahoo!ファイナンス」などの情報サイトが充実しています。

『会社四季報』の米国版である『米国会社四季報』からも情報を得られますし、米国株ブロガーやTwitterでの投稿も増えています。

そもそも、私が投資している米国企業は、日本人でも馴染みのある企業が多く、自分で製品やサービスを利用しているケースも多々あります。

たとえば、「アップル」のiPhoneやMac、「ナイキ」のシューズやウェア、「ビザ」のクレジットカードなどです。

こうした日本でも馴染み深い企業の経営情報は、日本のメディアから、ほぼリアルタイムで、日本語で得ることが可能です。

ですから米国株投資は、英語が得意でなくても、特に困ることがないのです。

日本株でも同様ですが、決算直後の株価の反応は神経質な動きをすることが多いものの、中長期投資であれば、米国の一次情報を英語で入手する必要がありません。

あせって一次情報を入手して反応することは、かえって弊害があるかもしれません。

もし、一次情報を得るにしても、近ごろは「DeepL」などネット上の無料翻訳ツールの精度が高まっているので、米国の情報サイトからチェックしたい文章をコピー・アンド・ペースト(いわゆる「コピペ」)をすれば、簡単に日本語で情報を得られます。

私の場合、決算が出たタイミングで米国の「Yahoo!finance」にアクセスすることはありますが、ざっと決算概要を把握するくらいのものです。