どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化したハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が発売されました。本連載では、世界のどこでも通用する、遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人必読です。好評連載のバックナンバーこちらからどうぞ。

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BOE分析は、世界の共通言語

 BOE分析という言葉をご存じだろうか?

 昔から不動産投資家は街を歩きながら、売り物件を見つけては、手持ちの封筒の裏(Back of Envelope)で投資判断をさっと分析してきた。

 その物件が投資に価(あたい)するかどうかを、要点をついた数字で瞬時に判断したところから、この普遍的で素早い計算方法の名前(BOE分析)がきている。

 もちろん、現在でも、そして世界中どこでも普遍的に使える手法であり、これは共通言語だ。

 個人大家さんも、現役の巨大不動産ファンド・マネジャーも、そしてハーバードデザイン大学院(GSD)教授陣も、まずは、この封筒裏書き分析法(Back of Envelope/BOE分析)を殴り書きし、判断のためのファーストステップとしている。

 ぜひ一生使えるスキルとして身につけていただきたい。

 このBOE分析をこれから何百と繰り返すことが、どんな時代でも生き残れる不動産投資家への道だ。

 最初は要領を得ず時間がかかるかもしれないが、やればやるほど分析速度と精度が上がり、掘り出し物にたどり着ける確率が上がるので実行してみて欲しい。

 ほんの数個の不動産専門用語を理解すれば、あとは上図のように殴り書き程度のメモで出来る簡易分析だ。では早速、この封筒の裏を使った計算法を順を追って説明しよう。