どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化した『ハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が発売されました。本連載では、世界のどこでも通用する、遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人必読です。好評連載のバックナンバーはこちらからどうぞ。
自分のマンションの大家さんが、
どのような不動産収益を得ているか?
では、数のゲームの宿題をやるために、まずは何から取りかかればよいのだろうか?
複雑そうな不動産投資分析も、実際はシンプルで身近な数字からスタートできるのだ。
大学時代や社会人に成り立てのころ、自身で、あるいはご両親の力を借りて、初めて家賃を払い始めたころを覚えているだろうか?
不動産投資の世界に飛び込むために、手触り感のある最も身近な「ケース・スタディ」は自分の払っていた家賃から始める投資分析だ。
これを僕は“What's Your Rent Analysis”(あなたの払っている家賃分析)と呼んでいる。
実際にご自身が今払っている家賃から、自分のマンションの大家さんがどのような不動産収益を得ているか、実は簡単に計算できてしまうのだ。
では、自分の住んだ賃貸マンションで、一体どのような不動産投資メカニズムが動いていたのか? そこから始まる不動産投資の深淵で飽くことのない世界へと一緒に旅立ってみよう!