『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』が10万部を突破! 本書には東京大学教授の柳川範之氏「著者の知識が圧倒的」独立研究者の山口周氏「この本、とても面白いです」と推薦文を寄せ、ビジネスマンから大学生まで多くの人がSNSで勉強法を公開するなど、話題になっています。
この連載では、著者の読書猿さんが「勉強が続かない」「やる気が出ない」「目標の立て方がわからない」「受験に受かりたい」「英語を学び直したい」……などなど、「具体的な悩み」に回答。今日から役立ち、一生使える方法を紹介していきます。
※質問は、著者の「マシュマロ」宛てにいただいたものを元に、加筆・修正しています。読書猿さんのマシュマロはこちら

「あなたの文章はわかりづらい」と言われたら、まず読むべき最強の5冊Photo: Adobe Stock

[質問
 アカデミックライティングを改善するために、どのような学習方法があるのでしょうか?

 アカデミックライティングのことで以前質問した40歳の者です。現在の主査から、あなたの論文は全ての文章が繋がっていない、一貫性がない。ショッピングリストのように色々なものがならんでいるだけ。論文の中に100個も200個も問題点があるとのことでした。論文の中でここがこうだからという具体的な提示がなく、自分で学習するしかないのです。アカデミックライティングを改善するために、どのような学習方法があるのでしょうか?

子ども向けから始めてみましょう

[読書猿の回答]
 なるほど、そのレベルからでしたら、まず次のような書物をご紹介いたします。
アメリカの小学校に学ぶ英語の書き方』
考える・まとめる・表現する―アメリカ式「主張の技術」』

 どちらも、アメリカの子どもたちが学ぶ、論理的に一貫性のある文章を学ぶツールとトレーニングについて紹介したものです。『考える・まとめる・表現する』の方は最後にレポートの書き方に進みます。

 次に、そもそも論文が何をするための文章であるかについては、『論文って,どんなもんだい―考える受験生のための論文入門』が参考になるでしょう。

 ロジックに基づく文章の構成の基本については、日本語で読めるものでは『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』(ブルーバックス)がわかりやすいと思います。

「トゥラビアン」として知られる有名なマニュアルA Manual for Writers of Research Papers, Theses, and Dissertations: Chicago Style for Students and Researchersは『シカゴ・スタイル 研究論文執筆マニュアル』という題で邦訳されています。上記の本の後に手元に置かれると良いと思います。