アルコール好きの方によく見られるのが、お酒がおいしくなくなるからと何も食べずにお酒を飲むスタイル。お酒はおいしく感じるかもしれませんが、食道や胃の粘膜は悲鳴を上げています。度数が強いお酒ならなおさら。これでは胃だけでなく、肝臓にも負担をかけてしまいます。
これから年末にかけて宴会の季節。11月後半から宴会続きになる方は、特に注意が必要です。アルコールを口にする前に何か胃に入れることができるなら、牛乳、ヨーグルト等の乳製品を。空腹のまま会に参加する方は、脂肪があるチーズ、種実類を最初につまみ、胃に脂の膜を作りましょう。お酒に生のレモンやグレープフルーツなどの絞り汁を入れると、アルコール摂取により消費されるビタミンCを補給できます。
飲食中の食事は高タンパク質、低カロリーのメニューを選ぶことをお勧めします。肝臓の働きを助けるタウリンを含む魚介類や、肝臓に負担がかからない豆腐、大豆製品、野菜が取れる鍋物もいいでしょう。その他、肝機能を助けるカロテンが含まれる野菜や果物もお薦め。
ここで紹介するキャロットミルクは、牛乳のタンパク質と脂肪が胃壁、肝臓を守り、ニンジンのカロテンがアルコールの解毒を助けます。ジュースと牛乳を買って混ぜ合わせるだけで簡単に作れます。ジューススタンドで飲んでもいいでしょう。
二日酔いしたときは柿とリンゴのジュースがお薦めです。柿には酒毒を取る働きが、リンゴには酔いをさまし渇きを癒す働きがあります。吐き気があるときは、このジュースにショウガのすりおろしも加えます。ショウガには止嘔作用があります。
●お酒の前にゴクッとひと飲み
キャロットミルク
材料(2人分):
ニンジンジュース1パック約200ミリリットル、牛乳1パック約200ミリリットル
作り方:
容器にニンジンジュースと牛乳を入れてよくかき混ぜる。
※牛乳の脂肪がニンジンのカロテンの吸収を高めます。
※飲むヨーグルトとの組み合わせもよい。