「出社してほしい」「一人になりたい」
バランスをとるには?

 こういったあるあるを感じ、「外でも一人になりたい」「一人で仕事をしたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし前述の通り多くの企業がリモートワークとの付き合い方に苦戦しており、全面的には踏み切れていなかったり、出社比率が昔に逆戻りしていたりするようです。

 ここでは企業側が持つことが多い「出社してほしい」という考えと、就業者が持つことが多い「一人になりたい」「リモートワークしたい」という意見の双方を取り入れて、うまくバランスをとる方法についてご紹介します。

個人で取り組むポイント(1)
出社をポジティブに捉える

 例えば「週3日の出社がストレスだ」などと感じている場合は、出社を重く捉え過ぎずにポジティブに考えるといいでしょう。「運動不足解消のためのいい機会」「コミュニケーションをとるためのもの」といったように、割り切って出社の目的を設定するのがおすすめです。

 加えて、集中して行うべき仕事はできるだけ家でやり、出社日に作業を抱え込まないようにするなどの調整を個人でも行うといいでしょう。

個人で取り組むポイント(2)
集中時間を決めて周囲にアピール

 出社しているからといって「いつでも会話ができる」状況をつくるのではなく「集中タイム」を導入することも大切です。個々人でもちょっとした工夫で取り入れることができます。

 具体的には、集中して作業に取り組みたいときは耳栓をする、チャットなどで一言「○時~△時は返信が遅くなります」などと周知しておく、といった行動です。可能であれば集中したいときには席を移動し、自ら集中しやすい環境を模索するといったことも大切です。

 業務時間中に自分の時間をつくるのが厳しい場合は、「朝早めに出社して人の少ない時間帯に集中して行う作業を終わらせる」「まずは仲の良い同僚同士で取り組み始める」といった方法もおすすめです。