(3)特徴的な声、またはそうでない声。あなたのタイプはどちらのタイプか。
―特徴的な声のタイプの人

 もし、自分が特徴的な声を持っていたら。これは、良い声でも悪い声でも、ガラガラ声でもラッキーといえるでしょう。「ん?この人、ちょっと特徴的な声の持ち主だな」と相手に思わせれば、その声は、セルフブランディングに多いに役立ちます。その声は強みになり得るのです。ですので、自信を持って自分の声を生かしてほしいと思います。

―特徴的な声ではないタイプの人
 では、特徴的な声を持っていない人は、どうしたらいいのでしょうか。特徴的な声を持っていないからといって悲しむことはありません。声は、鍛えれば必ず輝きだします。その声は必ずセルフブランディングに役立つので、自分の声を鍛えて、輝く声を手に入れましょう。

 そこで、簡単な「声の筋トレ」の方法を紹介します。体つきや顔の形が違うように、声も十人十色ですが、喉の中に声帯(筋肉)があるのは皆同じです。声帯を鍛えて「声の筋トレ」をすると、確実に良い声になりますので、まずは、簡単な「声の筋トレ」から始めてみましょう。

(4)声の筋トレ
 その方法は簡単です。

 毎日、お仕事で声を出す前に、「りー」と、無理のない高さで、息を全部使い切るまで声を出してみてください。それを3回繰り返します。

「りーーーーーーーーーーーー」
「りーーーーーーーーーーーー」
「りーーーーーーーーーーーー」

 たった、これだけのことですが、「り」という音を出すことによって、口角が上がり、声が集まりやすい「い」の母音を含んだ、柔らかく一番喉の筋肉に負担かかからない発声ができるのです。そして、息を使い切り発声することによって、腹式呼吸も自然に身についていく、理想的な発声法です。

 この発声法を続けていくと声にハリが出てきて、疲れにくくもなります。簡単なので、毎日の仕事を始める前のルーティンにすると良いと思います。

 このように、「声」は目に見えませんが、セルフブランディングをする上で、とても有効な武器になり得ます。声の力は無限大でもあるので、ぜひ、「声」に耳を傾けてみてください。