子どもの「性教育」で、親が絶対にやってはいけないことPhoto:PIXTA

「性の知識」を子どもにいつ・どのように伝えるべきか?悩む方も多いだろう。実は、現状の性教育の教科書では性的接触や性交、受精のしくみに関して解説されていない。重要な部分が抜け落ちているのだ。そのため、「何となく言葉の意味は分かるが詳しく説明できない」という大人は少なくない。だが、「親が絶対にやってはいけないこと」がある。(ライター・グラフィックデザイナー 旦木瑞穂)

家族に言えない思春期男子の悩み
第1位は「包茎」

 昨年出版された『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(KADOKAWA)の著者の一人である村瀬幸浩氏によると、18歳までの子どものための電話相談で、男子からの相談トップ3は、性器に関することが独占状態。大体いつも、3位は「ペニスの形や大きさ」、2位は「射精・マスターベーション」、1位は「包茎」だという。

 私は、1〜3位のどれについても言葉の意味は分かるが、しっかり説明できるほど詳しくはない。

 村瀬氏に尋ねたところ、「1位の包茎は、包皮を体の方に引いても亀頭が出ない状態のこと。包茎である原因は、亀頭と包皮がくっついているか、包皮口が狭いかのどちらかです。どちらであったとしても、入浴したときに痛くない程度に包皮を体の方に引いて、シャワーなどでお湯をかけて優しく洗うということを2~3カ月も続ければ、亀頭と包皮がくっついていた場合はくっついている部分が外れ、包皮口が狭い場合は包皮口が広がって、亀頭が出てきますから安心してください」とのこと。