20万部のベストセラー待望のマンガ版『マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』が発売された。前作で「転職は悪」という風潮に一石を投じ、日本人の働き方を変えた北野唯我氏が、今回は「自分にはキャリアの武器が何もない」と思っている主人公の奈美(もうすぐ30歳)の悩みに答えを出す。「やりたいことがなければダメ」「S級人材以外は有利な転職は無理」など転職の常識が次々と覆される。この連載では、本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
あなたのマーケットバリュー(市場価値)はいくら?
自分には転職するだけの実力があるのか? そう心配する人ほど「何をもって実力が評価されるのか?」を知らない人がほとんどです。
次の、マーケットバリューを測るための9の質問に答えてみてください。
①技術資産
質問1 会社を変えても、価値のあるスキルをどれだけ持っているか?
質問2 そのスキルの「賞味期限」はいつまでか?
質問3 他の会社でも通用する「レアな経験」がどれだけあるか? その経験は、世の中からどれだけ「強いニーズ」があるか?
②人的資産
質問4 社内に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人が、どれだけ存在するか? その人物たちは、意思決定の力がどれだけあるか?
質問5 社外に、自分のために喜んで力を貸してくれる人物がどれだけ存在するか?
質問6 その人物たちは、意思決定の力がどれだけあるか?
③業界の生産性
質問7 自分が所属しているマーケットの「一人当たりの生産性」はどれだけ高いか?
質問8 自分が所属しているマーケットに今後の「成長性」はあるか?
質問9 今後、どれだけ「自分の市場価値」は成長が見込まれるか?
マーケットバリューは、箱の大きさで表現できます。この箱の大きさは、技術資産、人的資産、業界の生産性という3つの要素で決まります。
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いくつか例を挙げてみると、どんな会社からも必要とされる高い技術力を持った人は、技術資産がある人です。どんな人とも仲良くなり、可愛がられる力を持った人は人的資産のある人です。とくに才能がなくても安定して高い給与をもらい続けられる人は、所属する業界の生産性が高い人です。
あなたには、どんな資産があるでしょうか。9つの質問をヒントにして、自分の資産が何であるかを洗い出してみましょう。
(※この記事は、『マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』からの抜粋です。)