「こうじゃないとダメ」は可能性の扉を閉じる

 その日の夜、風呂に浸りながら今日あったことをぼんやり思い出していた。

「全然彼女の心に響いてなかったな……」

 すると、シャライーの声がどこからともなく聞こえてきた。

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 お疲れ! まぁ、なかなか「他人軸」を手放すのは、難しいもんだよな。

「自分軸」は自分のハートに軸を置いて考えるから、進化と発展の流れに乗っかれる。つまり、自動的にポジティブな考え方になれるんだ。

 でも、「他人軸」はその反対で、軸を自分以外の場所に置いて考える。

 だから、自分のハートがお留守になってしまっているんだよ。恐れや不安から自分を直視することができないからね。

 もしも本当の自分を見つめたら、かわいそうな自分がザックザック出てきてしまうと信じているからなんだ。

 さらに、「他人軸」な考え方になると、「こうじゃないとダメ」が多くなってくる。さっきも言ったように、なんでもかんでも非難するようになるから、結果的に可能性の扉を閉めてしまい、出口も入り口も自分でふさいでしまうようになるんだ。

 たとえば、洪水で家の屋根に登って助けを待っている男がいるとしよう。

「神様、お願いします。助けを呼んでください」と叫んでいる。

 しばらくすると、水の中をゆっくり歩く馬がやってきた。

 さらに、木の板がたくさん流れてきた。でも、彼はひたすら「神様、お願いします。誰か助けを呼んでください」と言う。

 そのうち水量が増して彼は逃げ遅れてしまった。

 天国に行った彼が神様に向かって、「なぜ助けてくれなかったんですか」と文句を言うと、神様は「助け舟を出したのに、どれも受け取らなかったのは君じゃないか」と答えた。

 つまり、この男は「他人軸」の「こうじゃないとダメ」で可能性の扉を全部閉めてしまい、チャンスを自分で握りつぶしてしまったんだ。

 もし彼が「自分軸」だったなら、ハートに軸があるから、助け舟をちゃんと受け取ることができただろう。

「すべて自分で選択している」

「自分軸」と「他人軸」とでは結果が全然変わってくる。だからこそ、「他人軸」的な考え方を「自分軸」に変えていく必要がある。

「自分軸」は可能性を自分の力で獲得することができるんだ。

 それと、「他人軸」な人ほど非難と文句が多くなるのは、さっき言った通りで、責任転嫁する考え方だから周囲に対する文句が絶えなくなる。

 自分は文句が多いなと自覚がある人は、ちょっと立ちどまって、「すべて自分で選択している」ことを認識するクセをつけるといい。

 誰かに言われて行動するのは自分のハートが追いついてない、お留守の状態だ。そういう状態で物事がうまく運ぶためしはないからね。

 もし「自分軸」を選択した場合、物事が思ったようにうまく運ばなかったとしても、文句は出ない。

 だって、自分のハートが共鳴したことをやりきっているからなのさ。
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(本原稿は、the Planet from Nebula著『宇宙人が教えるポジティブな地球の過ごし方』から一部抜粋・改変したものです)

the Planet from Nebula(ザ プラネット フロム ネブラ)
アメリカ在住。精神世界の探検家
何度も生まれ変わった記憶を持つ。過去世の人生や生まれたときの記憶が鮮明にあり、幼少の頃から頭の中でガイド(守護霊)といつも会話をしていた。人や地球の意識にアクセスして、相手の気持ちや体調の変化を察知したり、地球のエネルギーがどこに向かっているかを認識したりすることができる。アメリカでネイティブ・アメリカンの聖地を訪れ、ダリル・アンカなど、数々の有名なスピリチュアル・リーダーたちと出会う。ほぼ毎日見る明晰夢や現実で高次元の存在とコンタクトし、地球と宇宙の神聖な意識の関係性について理解を深め、未来を予想したり、必要なメッセージを受け取ったりしている。
2011年8月から始めたブログは、月間134万PVを誇る。YouTube「ネブラ・チャンネル_the Planet from Nebula オフィシャル」やオンラインサロン「ポジティブ鉄道 地球行き」も人気。著書に『「あの世」とのおしゃべり』(KADOKAWA)がある。