フジテレビ「ノンストップ!」、NHK「あさイチ」などで話題沸騰中の、片づけアドバイザー石阪京子さん。彼女のメソッドは、なぜ、片づけが苦手な人でも、きっちり片づき、その後もリバウンドせずきれいな状態をキープできるのか? どうして、これまで失敗を繰り返した人が、二度と散らからない「最後の片づけ」にすることができるのか?
片づけられない人たちの“最後の駆け込み寺”・石阪京子先生の大ヒット8刷の最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』を引用しながら、石阪メソッドの心構えとテクニックを解説します。
収納の「ゾーン分け」は、細かくしすぎると失敗する!
本書のやり方通り「3日片づけ」を終えたら、バックヤードにスペースが生まれているはずです。
仮置きしていたモノたちも含めて、本格的に収納していくわけですが、その時大事なことがあります。
バックヤードのスペースは、ざっくりとゾーンに分けて使います。
「備蓄ゾーン」「季節グッズゾーン」「思い出グッズゾーン」という具合です。個人の部屋がなく、個人のモノを入れる場所がない場合は、パブリックの部屋にある収納を「パパゾーン」「ママゾーン」「子どもゾーン」など、人で分けるのもアリです。
ゾーンを分けるポイントは、大きなくくりでざっくり分けること。
例えば、工具を収納するにしても、工具だけで1ゾーン設けるのではなく、工具、ガムテープ、ビニールひもなどで、「ホームセンター」ゾーンにする。
同様に、洗剤のストックだけで1ゾーン設けるのではなく、洗剤、シャンプー、化粧品などで「ドラッグストア」ゾーンにする、ということです。
モノを出しっぱなしにしてしまう原因の一つに、ゾーンを細かく区切りすぎているということがあります。
ボールペンで1ケース、マスキングテープで1ケース……と、100均のプラケースが50個くらいズラーッと押入れに並んでいるお宅もあります。引き出しの数が多いと戻すのが大変ですし、探すのも一苦労ですよね。小さなお子さんだったら、なおさらです。
そうすると、大人が代わりに戻すことになるので負担が増えてしまいます。生徒さんからも「家族がモノを出しっぱなしにして、片づけてくれません」と、相談されることがよくあります。
そんな時、私は「収納の入口の数を減らすことが近道ですよ。まずは、ざっくりとゾーンを分ける。そして、その中でチーム分けをしていきましょう。入口の数は少ないほうが、断然、出し入れがラクになりますよ」とアドバイスしています。
いずれにしても、家具や収納用品を買うのは、「3日片づけ」が終わってから!「3日片づけ」の実際のやり方や、それをキープするためのラク家事、「15分リセット」の方法などの詳細は、拙著「これが最後の片づけ!」を、ご参照いただければと思います。