現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
会議の種類
普段、どんな会議をおこなっているでしょうか。
大きく分けると、その場で意見を出し合うような会議と、進捗や状況を確認するだけの会議の2つでしょう。
後者の場合、リモート会議も当たり前になりましたし、できるだけスムーズに滞りなくおこなわれることが目的です。さっさと終わらせるのがポイントです。
ここで取り上げたいのは、前者のほうの「意見を出し合う会議」です。ゴールが変わることもありますし、その場で結論を出すこともあるでしょう。
「心理的安全性」はあるか?
「日本人は空気を読む」ということがよく言われます。ディベートの文化もないので、明確な対立を避けます。
そうすると、先ほどの会議では、意見が割れたり、自分が思っても見ない方向へ進むことがあるように感じてしまうでしょう。
そのときに、「私はこう思います」ということをその場で言うことが大事です。なんとなく全員が賛成の方向に動いているときに、「反対意見を言うこと」は、もしかすると勇気のいることかもしれません。
しかし、そもそも勇気が必要であることが間違っています。最近は「心理的安全性」という言葉がキーワードになっていますが、要するに、思ったことが言えるかどうかです。
性格による部分もあるので、僕はぜんぜん気にせず言うのですが、まわりの「話しやすさ」も関係してくるでしょう。
残念な会議の特徴・ワースト1
会議がちゃんとできているかを見分けるポイントがあります。
それは、「後から言う人がいない」ということです。
全体的に「A案」になりそうだったとしましょう。そこで、「B案」についての意見を求めても、みんな何も言わない。だから、「A案でいきますね」と決めて会議を終えた。その後です。
・会議のあとにコソッと「僕はA案には反対です」と言ってくるような人が現れる。
・あるいは、メールで「B案にしたほうがいいですよ」と伝えてくる。
・もしくは、若手社員の何人かが、「部長はわかってないよね。あれは絶対にB案だよね」と愚痴を言い合っている。
こういう状況を生んでしまっている場合は、最悪です。もっとも残念な会議になってしまっていると言えるでしょう。
ということで、そうなっていないか、ちゃんと全員が言いたいことを言える場になっているかどうか。ぜひ見直してみましょう。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。