ニューヨークPhoto:PIXTA

「9.11」から20年
アフガン戦争終結だけで終わらない課題

 ニューヨークのツインタワービルに、テロリストがハイジャックした航空機が突っ込んだ大惨劇から20年がたった。

 燃え盛った国民感情に後押しされて、「9.11」から1カ月たたぬうちに米国はアフガニスタンの攻撃を始めた。そのアフガン戦争もこの8月末をもって米軍は撤兵し、米国にとって最も長い戦争に終止符が打たれた。

 テロとの戦いと同時並行的に生じていたのは中国の飛躍的台頭だった。

「9.11」から20年、米国では失った国際社会での威信回復や揺らぐ覇権の立て直し、社会の分断の解消がバイデン政権の下で動きだした。

 この20年に世界は大きく変わったなかで、日本にとってもこの20年の歴史の教訓に学び、生き方を変える節目にする必要がある。