いよいよ2022年4月から、日本の高等学校でも「資産形成」や「投資」の授業がスタートする。
人生100年時代の今、大人も子どもも、お金の教養は喫緊の課題となっている。
だが、日本人はお金の教養がないといわれて久しい。
一方、投資先進国アメリカの学生は幼少期から、日本人が知らない「3つの力」を学んでいる。
それが、「稼ぐ力」「貯金力」「投資力」だ

3つの力が身につく話題の書『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』がついに日本上陸。たちまち大重版となり、日経新聞、読売新聞に掲載された。
★Amazon.com「1600以上の読者評価、星5つ中の4.6の高評価
★Amazon.com「Children's Moneyジャンルのベスト10の常連
★ベストセラー『生涯投資家』村上世彰氏絶賛
原書タイトルは『HOW TO TURN $100 INTO $1,000,000:Earn!Save!Invest!(1万円を1億円にする方法:稼いで、貯金して、投資しよう!』(Workman Publishing)。
ほとんどお目にかかったことのないタイトルだが、訳者の関美和氏(ミリオンセラー『FACTFULNESS』訳者)は、「釣りタイトルと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。大人も子どもも楽しみながら学べる、真っ当なお金の教科書です」という。
この本は、権威ある「エミー賞」を受賞した全米の人気テレビ番組『Biz Kid$』(子ども向けの経済教育番組。2008年に放送開始後、全世界で1500万人以上が視聴。全米16州では金融教育番組として推奨)をもとに、著者たちが同名の金融教育プログラムを創設。長年にわたり数百人もの子どもたちと、過去から現在(ベゾス、バフェット等)までの億万長者のヒミツを徹底調査。幼い頃からどんなことをすれば、ゼロから1億円をつくれるのかをとことん研究した。カラー図解で実用性×遊び心×やる気に火をつける稀有な本だという。
では、日本の学校では絶対教えてくれない「3つの力」「億万長者マインドセット」「1万円を1億円にする方法」を著者に、こっそり教えてもらおう。

13歳でも、パジャマのまま、<br />自宅で寝っ転がっている間に<br />お金がじゃんじゃん入ってくる方法Photo: Adobe Stock

億万長者への旅の第一歩

 この本では、1億円を手にする前に、まず、1万円を手に入れる5つの方法を紹介している。

 ここで、短期目標の1万円を貯蓄口座に入れることができたとしよう。

 おめでとう! 億万長者への旅の第一歩を踏み出したね。

 では、また同じことを繰り返そう。

 今度は目標を2万円にしてみよう。

 次は5万円。

 その次は10万円だ。

 その後は50万円、

 そして100万円の大台を目指すんだ。

 運用の元になるお金が貯まったら、お金を増やす秘密のアクセルを踏み込もう。

 その秘訣についてはこの本の第8章「複利は宇宙最強の力」でじっくり話すことにする。

 きっとぶったまげるはずだ。

 今のところは、1万円を手に入れた喜びに浸っておくといい。

「能動的」な収入と「受動的」な収入

 この本では、お金を手に入れる方法を学ぶ。

 ここでそれが、「能動的」な収入か、「受動的」な収入かを考えてみよう。

 能動的な収入とは、君が実際に働いて得るお金だ。

 受動的な収入とは、それほど働かなくても入ってくるお金だ。

 最初はたくさんの努力が必要かもしれないが、その後の運用にはあまり手間をかけずにすむ。

 受動的な収入には、貯金の利子や株式やその他の投資からのリターンがある。

 だが、その他にも、しょっちゅう手のかける必要のない事業から発生する収入もある。

 たとえば、自動販売機や、イーベイ(eBay:アメリカの企業)での商品販売や、不動産の賃貸収入などだ。

 その他に、ブログを書いたり、YouTubeチャンネルをつくったり、ポッドキャスト(インターネット上で音声や動画を公開)をしたり、大勢の視聴者を集めて広告収入を得たりすることもできる。

 受動的な収入の素晴らしいところは、わざわざ家族に頼んで車に乗せてもらってお金を稼ぎに行かなくてもいいことだ。

 パジャマのままで自宅で寝っ転がっている間に、お金が入ってくるんだ。

 そうそう、もう一度、次の3つのことを確認しておこう。

 □貯蓄口座に「お金」を入れた?
 □予算の中にそれを「収入」として書き込んだ?
 □お金を貯めるのが「楽しく」なり始めた?

13歳でもお金は稼げる!

 13歳で双子のイーサンとジャクリーンは、おこづかいをもらっている。

 でも、それだけでは足りなかった。

 イーサンはiPod(2001年発売のデジタルオーディオプレーヤー)を買うお金を貯めたかったし、ジャクリーンももっと買いたいものがあった。

 そこで2人はビジネスを始めた。

 子ども向けのテニス教室と工芸のサマーキャンプだ。

 イーサンは子どもたちにテニスを教え、ジャクリーンは工芸を教えた。

 2人は創意工夫でお金を稼いだ。

 すると、夏の終わりには目標を達成したのだ!

(本原稿は、ジェームス・マッケナ+ジェニーン・グリスタ+マット・フォンテイン著、関美和訳『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』からの抜粋です)