第1位は「真面目すぎる人にありがちなアレ」

 いよいよ第1位です。それは、「前置きが長すぎる人」です。

 たとえば、「会社の同僚が勤務時間中にケガをしたこと」を誰かに説明するとしましょう。

「いやー、こないだ大変なことがあってさ、会社の同僚がケガしたんだよね」と、5秒くらいで伝えることができますよね。

 しかし、ざんねんな話し方をする人は違います。

「こないだ大変なことがあってさ。私の会社に、元コンサルで私より2つ年上の人がいるんだけどさ。その人とランチに行こうとしたのね。お昼は大体、ちょっと歩いて駅のほうまで行くんだけど。そういえば最近、行きつけの店が潰れたんだけどさ……」

 と、周辺情報を詳しく話しすぎます。

 これは、真面目な人であればあるほど、そのような話になります。

 なぜなら、相手に対して誤解がないように正しく伝えないといけない、と思い込んでいるからです。

 しかし、聞く側からすると、「正しさ」なんてどうでもいいのです。仕事に関する詳細な打ち合わせであれば、正しさは必要かもしれません。あるいは、大学での研究発表でも正しさは求められます。

 ただ、日常生活ではまったく必要ありません。

 なんなら、少し盛り気味に面白おかしく話したほうが人からは好かれます。

うまく話すためには「結論ファースト」

 かなり言い尽くされたアドバイスかもしれませんが、上手に話すためには「結論」を10秒以内で話してしまうことです。

 そこで相手に誤解されたり、ドキッとさせてもいいのです。

「結論」で相手を引きつけたら、そこから「状況のこと」や「補足情報」を付け加えていけばいいんです。もし、情報に不足していることがあるとしたら、相手から質問されると思います。

「それ、どこで?」「いつ?」「なんでそうなったの?」と、聞かれたら答えればいいんです。

 正しく伝えようとすればするほど、あなたの話は長くなります。

「結論」が与えられていないダラダラした話は、誰も聞いてくれません。自分のターンを独占するような人は、「もうこの人と話すのは嫌だな……」と思われる可能性が大です。

 相手のリアクションを見て退屈しているようなら、早めに結論とかオチを言うようにしましょう。それだけでグッと話がうまくなると思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。