一生使える
「人間関係のマトリックス」とは?

サラタメ:超ザックリいえば、下の図のように、人間のタイプは4つに分けられます。まず前提として、この図の仕組みをしっかり理解しましょう。

【9割の人が知らない】人間関係の鉄則「4つの仮面」出所:本田健著『ユダヤ人大富豪の教えIII―人間関係を築く8つのレッスン』(大和書房)をもとに一部改変

・ポジティブ(リスクを恐れず行動する)⇔ネガティブ(リスクを敏感に察知する)
・自立(一人で突き進む)⇔依存(他人の気持ちに寄り添う)

 人間のタイプは、この2つの軸によって4種類に分けられます。

1.ポジティブ&自立型→リーダータイプ

 とにかく前向きで、明るくてエネルギッシュなタイプ。

 問題があっても、自ら進んで解決していきます。弱音も吐きません。計画を練るよりまず「自分はこうしたいんだ!」とビジョンを掲げ、行動に移す。行動する背中を見せることで人を巻き込みながら進んでいく、いわゆるリーダー気質な人です。

【9割の人が知らない】人間関係の鉄則「4つの仮面」

2.ポジティブ&依存型→ムードメーカータイプ

 このタイプの人は、リーダータイプのように、グイグイ突き進む感じではありません。ただ、その分、人の気持ちに寄り添うことができます。周囲の雰囲気を汲み取り、ポジティブな言動で、みんなをリラックスさせてくれるいい面があります。

 いつもおちゃらけ、空気をなごやかにしてくれるムードメーカータイプの人です。

【9割の人が知らない】人間関係の鉄則「4つの仮面」

3.ネガティブ&自立型→管理職タイプ

 このタイプはネガティブな視点を持っているので、「この計画は、このままでうまくいくか?」と常にリスクに敏感。敏感にリスクを察知したうえで、自立型らしく主導権を持って仕事を進めていくので、周囲からは「優秀」「完璧主義者」のようなイメージを持たれやすい。あいまいなものが苦手。目標は、数字で明確に決めたいタイプです。明確な目標を決めたら、それに向かって着実に進むことができるタイプなので、大企業のサラリーマンとして活躍しやすいです。

【9割の人が知らない】人間関係の鉄則「4つの仮面」

サラタメ:サラリーマンとして非常に優秀な人が多い一方、「冷たい人」という印象を持たれやすいタイプでもありますね。

4.ネガティブ&依存型→カウンセラータイプ

 このタイプはネガティブ気質が強いので、物事のリスクや悪い部分から目をそらしません。

 ポジティブな人たちは、いい意味でも悪い意味でも、リスクに鈍感。「まぁどうにかなるっしょ」と考えがちですが、このカウンセラータイプはそうではありません。

 また、依存型の気質もあるので、人の気持ちに共感する力が強い。人のネガティブな気持ちにも目をそらさず、しっかり向き合います。

【9割の人が知らない】人間関係の鉄則「4つの仮面」

サラタメ:悩み事を相談するのに、ピッタリのタイプです。真逆の「ポジティブ&自立型」のリーダータイプに相談すると、「いいから、筋トレでもしようぜ」といった展開になってしまうので(笑)。

マモル:4つのタイプか~。これおもしろいですね! ボクなんかまさしく「ポジティブ&依存型」のムードメーカータイプです。いつもムードメーカー的な役割をしている気がします。

サラタメ:実はですね、その考えは半分正解で、半分ハズレなんです!

マモル:えっ、何でですか!? 前にサラタメさんも、ボクのことを「ポジティブ&依存型っぽい」って言ってたじゃないですか!?

サラタメ:それは、あくまで山根係長といるときの話です。マモルさんは仕事もプライベートも、常に「ムードメーカータイプ」と言い切れますか?

マモル:むむ……たしかに、高校時代の部活の友達の前だと、けっこうリーダータイプかも。

サラタメ:そう! 誰もが、4つのタイプの資質を持っているんです。だから、「4つのタイプ」というより「4つの仮面」のほうが、正しい表現かもしれません