原子力発電、脱炭素化で2度目のチャンス到来Photo:Future Publishing/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 原子力エネルギーは、まれな存在だ。炭素を排出しないエネルギー源でありながら、大げさに宣伝されておらず、ワシントンで党派を超えた支持を受けている。目下の大きな疑問は、コストを下げる可能性のある新技術が実際に機能するかどうかだ。

 各国政府は、予測可能な無炭素エネルギー源として、原子力発電を見直し始めている。原子を分裂させてエネルギーを放出させる核分裂技術は、1960年代~70年代にかけてもてはやされたが、スリーマイル島やチェルノブイリ、福島での事故を受けて支持を失った。