「美味しい!」は最高の美容液
――ふだんのファッションの撮影と違い、料理撮影の現場はいかがでしたか?
とても楽しかったですね。
一つ料理の撮影が終わると、スタッフみんなで「これ、美味しいね!」と言いながら試食して、それもとても楽しかった。
私は誰かの「美味しいね!」という言葉を聞くと、とても幸せな気分になります。
美味しいという言葉は、本当にパワーがあるのだなと思うのです。
みんなで一緒に食べることにも幸せを感じます。
もちろん一人で食べる時も、自分のために美味しいものを作って「あ、美味しい!」と思えることは、心のサプリメントになります。
私にとって、この感覚が美容液なのです。
――料理撮影で印象的なエピソードは?
ふだん、ファッションのフォトグラファーの方とお仕事をしているのですが、今回、料理を紹介するページについては、ふだん料理の撮影をされているカメラマンさんに依頼したのですが、めちゃくちゃ上手だなと思いました。
「何でこんなに美味しそうに撮れるのですか? 食いしん坊ですか?」
と、彼に聞くと、
「はい! 食いしん坊です! ヨダレが出そうなくらい食べたいから美味しそうに撮ろうと思うのです!」
とおっしゃって。
被写体に対する愛情は、やはり写真に表れるのですね。
この本は料理写真もとても素敵なので、ぜひ見ていただきたいです。
――どのような方に読んでいただきたいですか?
男女問わず、みなさんに読んでいただきたいです。
疲れたな、元気になりたいな、という時も、何かのヒントになることがあるといいなと思います。
冬は酒粕をつかった鍋がおすすめ
――この本の中で、寒い時期におすすめのレシピを上げるなら?
酒粕をつかった一人鍋「豚肉とキムチの発酵ひとり鍋」がおすすめです。
酒粕のパワーは本当にすごいと実感しています。
お肌に良い成分が豊富で、発酵食品なので腸活にもいいですし、何よりも体がとても温まります。
――本の中で、意外にも「食いしん坊」と書かれていましたが、人生最後に食べたい食事は?
サンマの塩焼き、納豆、梅干し、辛子明太子、味噌汁、そしてごはん大盛り!
想像するだけで、お腹が空いてきました(笑)。
――最後に。本日のトークイベントは、冨永さんがファンの方々と、ずっとお会いしたいとの思いから実現しました。直接ファンのみなさんとお会いになった今の気持ちは?
感無量です!
このようにファンの方たちと直接お目にかかることは、コロナ禍ではできなかったですし、今回も感染予防ということで人数制限もありましたが、本当にずっとみなさんにお会いしたいと思っていました。
みなさんが支えてくださるから、「冨永愛」がいるわけです。
本当に感謝しています。
またいつか、みなさんにお会いできたらと思います。
(本原稿は、2021年11月27日開催『冨永愛 美をつくる食事』刊行記念二子玉川蔦屋家電ミニトーク&サイン本お渡し会をまとめたものです)