20年以上トップモデルとして活躍する冨永愛。美を叶える食事術を綴った書籍『冨永愛 美をつくる食事』が12月1日に発売された。
冨永愛にとって食べることは美しく生きる知恵。本書では、自身の経験に基づいた、美肌や太りにくい体をつくる食べ方のルールや美の哲学を、たっぷり学ぶことができる。
今回は本書の中から、こだわりの代替食品について、その一部を抜粋して紹介する。
代替ごはんで美のバージョンアップ
私にとっての代替ごはんとは、食べたいものを我慢して、カロリーの低い食材などに替えるというものではない。
より効率よく、栄養を摂れる食材へ置き換えるのが私にとっての代替ごはん。たとえば、次のような食材に替えれば一挙両得。
パスタの替わりに「豆麺」
パスタ料理が食べたくなったらパスタの替わりに「豆麺」を使う。
一般的なパスタは糖質も高いので控えているが、豆麺なら糖質もそこまで気にならない。
糖質が低いものなら「全粒粉パスタ」もあるけれど、せっかくなら豆麺のようにタンパク質もしっかり摂れるものを選びたい。
私は黄えんどう豆100%でつくられた豆麺「ZENBヌードル」(ZENB JAPAN)を使用。豆のうす皮までまるごと使い、食物繊維も豊富。しかもグルテンフリー。
中華麺・米麺の替わりに「豆干絲」
タイ料理のパッタイ(タイの焼きそば)が食べたくなったら、米麺の替わりに、干した豆腐の麺「豆干絲(トーカンスー)」(おとうふ工房いしかわ)を使用している。
焼きそばの麺の替わりに使ったり、サラダにしたり、スープに入れても美味しい。低糖質で高タンパク。
台湾では炒めものやサラダの具などで使用されている。私がつくる「豆干絲のパッタイ」は、お肉や野菜もたっぷり入ったバランス食。
お米の替わりに「カリフラワーライス」
タイカレーが食べたくなったら、タイ米の替わりに「カリフラワーライス」を使用している。
カリフラワーは栄養価が高くビタミンCはキャベツの2倍。白米やタイ米に比べ低糖質。私は市販の「冷凍カリフラワーライス」を常備している。
パンの替わりに「プンパーニッケル」
パンを食べるならライ麦100%のパンを食べるようにしているが、今は「プンパーニッケル」にハマっている。
これはドイツ発祥の伝統的なパン。ライ麦粉を乳酸発酵させ、100度以上のオーブンで長時間焼いたもの。密度が高く、どっしりしていて、少し酸味がある。
私は「メステマッハーオーガニック プンパーニッケル」(メステマッハー)が好み。厚さ5ミリほどに切れているので、サンドイッチやオープンサンドにしたり、トーストしたりする。食べごたえがあるので、少量でも満腹感があり、おすすめ。
粉チーズの替わりに「ニュートリショナルイースト」
ヴィーガンの人たちの間では定番のもので、見た目は黄色いフレーク状。味は粉チーズとほぼ変わらない。これはサッカロマイセス・セレビシエという酵母を、サトウキビやてんさいからできる糖蜜で培養し、その後、乾燥加熱などの加工をして不活性化させたもの。
美と健康に役立つビタミンB群の含有量も軒並み高く、カリウムが多く含まれている。さらに栄養強化タイプには、ヴィーガンの人たちが摂りにくい栄養素であるビタミンB12(動物性食品に多く含まれる栄養素)や、葉酸も多く含まれている。
高タンパク、脂質も糖質もゼロ。そしてグルテンフリー。お好みのパスタやサラダ、グラタンやオーブン料理にふりかけるのがおすすめ。
(本原稿は、冨永愛著『冨永愛 美をつくる食事』からの抜粋です)