20年以上トップモデルとして活躍する冨永愛。美を叶える食事術を綴った書籍『冨永愛 美をつくる食事』が12月1日に発売された。
冨永愛にとって食べることは美しく生きる知恵。本書では、自身の経験に基づいた、美肌や太りにくい体をつくる食べ方のルールや美の哲学を、たっぷり学ぶことができる。
今回は本書の中から、腸をキレイにしてくれる食べものについて、その一部を抜粋して紹介する。

冨永愛の美肌の素は「手づくりの発酵食品」Photo by Kenshu Shintsubo

とくに「塩麹納豆」にハマっている

 私は腸活に良いとされる発酵食品を意識して取り入れている。ぬか漬け、納豆、味噌、酒粕、手づくりの麹調味料や発酵生姜などの発酵食品が定番

 私の体質は腸が冷えたり、弱ったりすると、お腹を下したり、風邪をひきやすくなるので、腸の健康のためにも、発酵食は欠かせない存在。

 発酵食品の中でも、とくに麹でつくる調味料を料理に活用している。私がよく使う「塩麹」は、塩と米麹でつくられる発酵食

 私は塩麹を煮物や炒め物、ハンバーグにも入れる。お米を炊くときに入れると、ふっくらと美味しくなる。お味噌汁に少量入れても、より旨みが出る。

 麹菌を生きたまま体内に取り込むには、火を通さないのがベスト。手づくりのドレッシングに塩麹を使うと、より効果は得られる。

 最近よくつくるのが、新潟の郷土料理「塩麹納豆」。これは地元の人に教えてもらったもの。納豆に塩麹を混ぜて一晩おくと、納豆の味に深みが出て、ほんとうに美味しい。

私の手づくり発酵食品の定番

 塩麹の他に、「醤油麹」もつくっておくと、醤油の替わりになる。醤油麹に刻んだにんにくを入れるとスタミナ醤油になって、これも美味しい。

 皮ごとすりおろした生姜を瓶詰にして2週間保存してつくる「発酵生姜」は生の生姜より味がまろやかになる。私は飲み物に入れたり、もちろん料理にも使う。

 他に、「こうじ水」(生麹をガーゼなどに包み保存瓶に入れ水を注いだもの)「青唐辛子の三升漬け」(青唐辛子、生麹、醤油を同じ分量まぜ保存瓶で数日寝かせたもの)も私の定番。

 他にも、我が家の定番常備菜「ビーツと赤玉ねぎの酢漬け」も発酵食。ビーツや赤玉ねぎは栄養素の宝庫であり、食物繊維も摂れる。

 食物繊維は腸管の動き(ぜん動運動)を活発にしてくれるから、毎朝のお通じも正常になる。

毎朝のお通じもチェックして

 そして忘れてはならないのが、便のチェック。毎日の便の状態を知ることで、今の食生活が自分に合っているかわかる。硬いとき、やわらかすぎるときは、昨日何を食べたかを考えて改善する。いい状態のときも、何を食べたか覚えておくといい。

 これはとても大事なことなので、やってみて。
(*紹介した発酵食品のレシピは書籍『冨永愛 美をつくる食事』に掲載)

(本原稿は、冨永愛著『冨永愛 美をつくる食事』からの抜粋です)