さりげなく会議を改革する方法
サラタメ:結論、この3ステップです!
一つ目のステップをマスターするだけでもけっこう時間がかかるので、一気にやろうとしないで大丈夫ですよ。
1.終盤に「決まったこと」を確認する
2.最初に「終了条件」を確認する
3.ホワイトボードで「議事録」を取る
1.終盤に「決まったこと」を確認する
これがファーストステップとして最適です。
いつもの会議の最後に、勇気を出して次のセリフを言ってみてください。
「あの、すみません。ちょっと途中追いつけないところがあったので、確認させてください。
今の会議で決まったことは〇〇で、実際にやらないといけないことは××。この認識で合ってますでしょうか?」
このセリフで、さりげなく「決まったこと」を確認しましょう。
こうすることで、「いや、そうじゃない。決まったことは□□だよ」「やらなきゃいけない××って、誰がやるんだよ」というヤジが先輩から入ると思います。それで、ヒヤッとするかもしれません。ただ、ヤジが入ったらこっちのもの。ヤジが入るということは、あなたのひと言をきっかけに、その部署の確認が綿密になっているということだからです。
2.最初に「終了条件」を確認する
ファーストステップと比べて、こちらはかなり難易度が高くなります。
というのも、「決まったことの確認」は会議の最後でしたが、これは会議の最初にぶち込むからです。
一般的に会議の最初は、主催者や偉い人たちが話し始めるものなので、そこに割り込んでいくのは、実際問題なかなか難しい。なので、ファーストステップを完全マスターしてからにしましょう。
こんなセリフで「終了条件」を確認してみてください。
「あの、すみません。一つ確認してもいいですか。今回の会議ってどうなったら、『終わり!』ってなりますかね。ちょっと議事録に書いておきたいと思いまして」
3.ホワイトボードで「議事録」を取る
ホワイトボードは偉大です。ホワイトボードを駆使すると、「ただ議事録を取っているだけです。ペーペーの雑用なんです」という空気感を演出しながら、さりげなく会議を支配できるからです。
ただ、何の実績もない人が、急にホワイトボードを使い出しても、「意識高いアピールしやがって」とまわりに思われるだけ。
なので、ファーストステップとセカンドステップで、周囲に対してあなたが「会議に積極的キャラ」ということを植えつける必要があります。
そして、会議冒頭でこう言ってみてください。
「ちょっと、ホワイトボードで議事録取ってみてもいいですか。
もしうまくまとまっていなかったら、ぜひ指摘してください」
自然にホワイトボードの前に立てれば、こっちのもの。
会議をさりげなく支配するために、次のことを書いていきましょう。
・会議の冒頭で確認した会議の「終了条件」
・話すテーマが複数ある場合には「時間配分」
・会議で決まった「タスク(締切、担当者)」
このポイントを押さえれば、ホワイトボードが会議の羅針盤になり、あなたが会議の「隠れた支配者」になれます。
サラタメ:ホワイトボードに、一言一句漏らさず書こうとしたら絶対間に合いません。細かい内容は省きまくって、決定事項を中心に重要なことだけ、メモするようにしましょう!
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)
・クソ会議の特徴は3つ
1.そもそも集まるべきではない会議
2.どうなったら終わりかわからない会議
3.決まったことを確認していない会議
・クソ長い会議はお偉いさんにとってエンタメ
・会議は、若手が“さりげなく”改善するしかない
・若手が改革する3ステップ
1.終盤に「決まったこと」を確認する
2.最初に「終了条件」を確認する
3.ホワイトボードで「議事録」を取る