さりげなく会議を改革する方法

サラタメ:結論、この3ステップです!

 一つ目のステップをマスターするだけでもけっこう時間がかかるので、一気にやろうとしないで大丈夫ですよ。

1.終盤に「決まったこと」を確認する
2.最初に「終了条件」を確認する
3.ホワイトボードで「議事録」を取る

「8年分の命」をムダな会議に捧げる前に、今すぐあなたがやるべき3つのこと

1.終盤に「決まったこと」を確認する

 これがファーストステップとして最適です。

 いつもの会議の最後に、勇気を出して次のセリフを言ってみてください。

あの、すみません。ちょっと途中追いつけないところがあったので、確認させてください。
 今の会議で決まったことは〇〇で、実際にやらないといけないことは××。この認識で合ってますでしょうか?

 このセリフで、さりげなく「決まったこと」を確認しましょう。

 こうすることで、「いや、そうじゃない。決まったことは□□だよ」「やらなきゃいけない××って、誰がやるんだよ」というヤジが先輩から入ると思います。それで、ヒヤッとするかもしれません。ただ、ヤジが入ったらこっちのもの。ヤジが入るということは、あなたのひと言をきっかけに、その部署の確認が綿密になっているということだからです。

2.最初に「終了条件」を確認する

 ファーストステップと比べて、こちらはかなり難易度が高くなります。

 というのも、「決まったことの確認」は会議の最後でしたが、これは会議の最初にぶち込むからです。

 一般的に会議の最初は、主催者や偉い人たちが話し始めるものなので、そこに割り込んでいくのは、実際問題なかなか難しい。なので、ファーストステップを完全マスターしてからにしましょう。

 こんなセリフで「終了条件」を確認してみてください。

あの、すみません。一つ確認してもいいですか。今回の会議ってどうなったら、『終わり!』ってなりますかね。ちょっと議事録に書いておきたいと思いまして

3.ホワイトボードで「議事録」を取る

 ホワイトボードは偉大です。ホワイトボードを駆使すると、「ただ議事録を取っているだけです。ペーペーの雑用なんです」という空気感を演出しながら、さりげなく会議を支配できるからです。

 ただ、何の実績もない人が、急にホワイトボードを使い出しても、「意識高いアピールしやがって」とまわりに思われるだけ。

 なので、ファーストステップとセカンドステップで、周囲に対してあなたが「会議に積極的キャラ」ということを植えつける必要があります。

 そして、会議冒頭でこう言ってみてください。

ちょっと、ホワイトボードで議事録取ってみてもいいですか。
 もしうまくまとまっていなかったら、ぜひ指摘してください

 自然にホワイトボードの前に立てれば、こっちのもの。

 会議をさりげなく支配するために、次のことを書いていきましょう。

・会議の冒頭で確認した会議の「終了条件」
・話すテーマが複数ある場合には「時間配分」
・会議で決まった「タスク(締切、担当者)

 このポイントを押さえれば、ホワイトボードが会議の羅針盤になり、あなたが会議の「隠れた支配者」になれます。

サラタメ:ホワイトボードに、一言一句漏らさず書こうとしたら絶対間に合いません。細かい内容は省きまくって、決定事項を中心に重要なことだけ、メモするようにしましょう!

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)

〈まとめ〉
・クソ会議の特徴は3つ
 1.そもそも集まるべきではない会議
 2.どうなったら終わりかわからない会議
 3.決まったことを確認していない会議
・クソ長い会議はお偉いさんにとってエンタメ
・会議は、若手が“さりげなく”改善するしかない
・若手が改革する3ステップ
 1.終盤に「決まったこと」を確認する
 2.最初に「終了条件」を確認する
 3.ホワイトボードで「議事録」を取る