人生100年時代に取り入れたい
「運動のルーティン」とは

 人生100年時代と呼ばれる昨今、何歳になっても健康でいたい人の参考となる運動習慣がある。アメリカの『ナショナル・ジオグラフィック』誌の記者が著したレポート『ブルーゾーン』がまとめた結果が興味深い。100歳を超える長寿者が多い地域で、ある共通点が発見されたというのだ。

 イタリアのサルディーニャ島中部、日本の沖縄北部、アメリカのカリフォルニア州ロマリンダ、コスタリカのニコジャ半島の4つの地域では、健康的に暮らす長寿者が多いことがわかった。これら4つの地域では、坂道の上り下りの繰り返しが多いという傾向がある。

「坂道の上り下りは、適度な有酸素運動となり心肺能力が鍛えられます。また、平地の生活では使わない筋肉が使われるために、足腰が強くなります」(『医者が教える食事術 最強の教科書』より)

 日々のルーティンのひとつに坂道を歩くことを追加すると、健康効果が期待できる。ただし、住んでいる街によっては坂道が少ないだろう。そうした場合は週末に登山を楽しんだり、意識して階段を使用したりすることだ。

 ルーティンをつくるのは、自分の意思に他ならない。「糖質によってコントロールされている」と感じている人は、まずは糖質中毒から脱け出す努力を始めてみよう。自分にとってメリットとなるルーティンをつくり、何歳になってもハイ・パフォーマンスを出す体を手に入れることがお勧めだ。

【参考書籍】

『医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』(牧田善二著、ダイヤモンド社)