確定申告の参考図書選びの注意

 ここで挙げたもの以外にも、還付金を受け取ったり、節税になったりするケースがあります。詳しくは専門書などでご確認いただければと思いますが、その際、一つ注意があります。

 確定申告の申告方法には、「白色申告」「青色申告」の大きく2つあります。白色申告は誰もが選択できるものです。税務署への事前の届け出の必要がなく、帳簿もお小遣い帳レベルの簡単なものを作成すれば済みます。ただし、前記した一般的な控除以外に、節税に役立つ特典がありません。

 青色申告は事業所得(個人事業主の所得など)、不動産所得(土地、建物などの貸付け)、山林所得(山林の譲渡による所得)のある人だけ選べる申告方法です。税務署への事前の届け出が必要で、複式簿記という正式な会計ルールに則った帳簿の作成が必要になります。代わりに「所得から特別に最高65万円控除できる」「赤字を3年間繰り越して、黒字の年に差し引ける」など、節税に役立つ特典が付きます。

 青色申告を選択するには、前記のとおり税務署への事前の届け出が必要で、個人事業を1月1日~15日までに開業した人はその年の3月15日まで、1月16日以後に開業した人は開業日から2カ月以内、白色申告から青色申告に変更する人は青色申告にする年度の3月15日まで(令和4年3月15日締め切り分は令和3年3月15日まで)となっています。そのため、現時点で青色申告の届け出をしていない人は白色申告になります。

 白色申告と青色申告はルールが異なります。参考図書は自分の申告方法用のものでないと意味がありません。そして、青色申告用の図書には「青色申告」のタイトルが付いていますが、白色申告用の図書の多くは単に「確定申告」となっています。選ぶ際は注意しましょう。