「勉強する」「調べる」「戦略を練る」「不動産屋とやりとりをする」「物件を分析する」「物件を見る」「金融機関とやりとりをする」「管理会社に指示する」「領収書などの整理、各種計算、帳簿づけをする」「行政機関とやりとりをする」「申告・納税をする」「税理士や司法書士など専門家と協議する」「修繕・リフォームを考え発注する」「保険申請と交渉をする」など、すべてが労働です。
物件管理、修繕・リフォームを自分でやれば、ますます不労所得ではなくなります。覚えることも多くありますし、決断力と判断力と行動力だけでなく、体力と気力と精神力も必要です。
融資の返済、税、社会保険料、修繕費など、かなりの出費もあります。
税については、高収入・高所得者ほど多額の納税をしています。日本では、年収1000万円以上の人はごく一部ですが、国家の半分近くの税を納めていると言われます。少数者なので、その事実や苦悩はほとんど報道されません。
金融機関や不動産屋、入居者との関係でストレスがかかり、夜も眠れないことがあります。家にいても、どこにいてもできるということは、逆に言えば、いつでもどこでも「労働」していることになります。不動産経営のことが常に頭から離れないので、労働時間はある意味無限とも言えます。
しかし、それでも、不動産経営の専業になると、決まった時間に出勤し、一定時間拘束され、帰りに上司や同僚に付き合わされ、家には寝に帰るだけという生活とは全然違う生活が待っています。
まず、時間が自由になります。
時間は万人に同じだけ与えられますが、その時間の使い方が自由になります。
また、不動産経営に割く時間は、毎日毎日サラリーマンなどで働く時間よりもはるかに少ないです。
サラリーマンなら定年まで、ほかの自営業者や士業ならば続けられる限り、時間を切り売りすることになります。それどころか、ほとんど丸ごと売っていると言っても過言ではありません。
しかし、不動産経営はそうではありません。のんびりする時間は十分に確保できます。自分のための時間、家族や友人との時間、趣味の時間、何か勉強したいという時間、眠る時間、そのすべてを自分で決めることができます。
そして、それなのに、サラリーマンとして働くよりもはるかに多くの資産と収入が得られるのです。それも、まさに自分と家族のための資産と収入が得られます。