不動産経営をすることには
さまざまな意味がある

 先年、老後資金が2000万円必要と言われ、「年金は100年安心と言われていたのにおかしい」と大騒ぎになりましたが、かなり疑問です。

「年金は100年安心」とは、「100年は年金制度が大丈夫」という意味で、1人の人間が100歳まで、現役世代の収入並みの年金をもらえるわけがありません。元々、年金は、現役世代の収入より少なくなるものです。

 そもそも、人によって地域によって家族構成によって必要な老後資金は違うのに、すべてをひっくるめて、その平均値を出しても意味がありません。

 それを措いておくとしても、収益物件を数棟持っていれば、老後資金には十分な家賃収入があります。また、物件を売却した場合でも、老後資金(例の2000万円の試算では、夫婦で95歳まで生きる)は確保できるでしょう。

 専業大家になると、基本的には、サラリーマンを定年まで勤めたときよりも年金は少なくなるので、そのためにも不動産経営で少しでも多くの資産(不動産、金融資産)を築く必要があります。

 不動産経営は、自由な時間を確保しつつ、長期的にお金を生み続ける資産を築き、収入を得続けることが可能です

 また、不動産経営は、資産を築き、収入を得るためだけのものではありません。人々の生活に不可欠な住居を提供するという「事業」です。サラリーマンより多額の税や社会保険料を納めることで、より大きな社会貢献も行います。

 不動産屋やリフォーム業者などの売上に貢献することで雇用を創出し、金融機関から融資を受けて利息を支払うことで地域経済の発展にも貢献するのです。

 大家業は、傍から見ると遊んでいるように見えるかもしれませんが、立派な社会的意義がある仕事です。

 時間は無限のようで有限です。これまでの価値観や働き方から抜け出したければ、不動産経営は有力な選択肢です。普通のサラリーマン生活では接することのない出来事、人々、世界と接することができます。いいことも悪いことも含めて、その経験はサラリーマン生活、普段の生活、そして人生にも活かせる貴重な経験です。