いま、注目を集める研究会がある。わずか2年で約1000人規模へ拡大し、東大新入生の20人に1人が所属する超人気研究会に成長した、「東大金融研究会」だ。創設者は外資系ヘッジファンドに20年在籍し、超一流の投資家として活躍してきた伊藤潤一氏。東大金融研究会ではお金の不安から自由になり、真の安定を得るために「自分の頭で考える」ことを重視している。世の中に溢れる情報や他人の声に振り回されず何が正しいのかを自分で判断し、物事を本質的に理解し、論理的に思考を展開することで、自立した幸せな人生を歩むことができるからだ。本連載では、東大金融研究会の教えを1冊に凝縮した初の書籍『東大金融研究会のお金超講義』から抜粋。頭のいい人だけが知っている「お金の教養と人生戦略」を紹介する。

【東大生が投資家に学ぶお金の教養】副業した人だけが手にできる「お金以外のメリット」とは?Photo: Adobe Stock

副業をやるほど本業にもメリットがある

「人生100年時代」は、楽しく長く働きながら生きていくことを念頭にキャリアをつくっていく必要があります。

いまの仕事が楽しくないと、「長く働き続けるのは嫌だ」「早くリタイアしてのんびり暮らしたい」と思う人が多いでしょう。しかし、定年まで我慢していやいや働き、定年後は最低限のお金だけで家でダラダラしながら90歳、100歳までの時間を過ごすのは幸せとは言えないように思います。

年齢を問わず長期的に意義のある仕事ができ、自分より若い人と交わることで刺激を得て、いつまでも若々しくいられるほうが望ましいでしょう。

「人生100年時代」における問題は、老後の生活費のこと以上に「生き生き働き続けたいと望んでも、その機会を得られない状況」に陥ることにあると思います。

楽しく長く働いていくキャリアづくりのためにできることはなんでしょうか?

私が強く勧めるのは、副業です。

近年は副業を許可する会社も増えています。もし勤め先から許可が得られるのであれば、副業は積極的にすべきです。

副業には稼げるお金が増えるというメリットもありますが、それ以上に、自分の知らなかった組織や未知の人との出会いがあり、それが新たな可能性を広げることに意味があります。

私の知り合いがCEOを務める上場企業では、すでに社員の約4割が副業をしています。

面白いのは、副業をやっている人たちほどアクションが速く、業務に対するコミットメントが高い傾向があることです。

これは「副業をしているからこそ、業績を上げることに前向きになったり野心的になったりする」のか、「もともと業務遂行能力が高くて野心的だから副業もする」のか、どのような因果関係があるのかまではわかりません。しかし相関が高いことは間違いないのです。