現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師の話題書『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介しています。
今回は、同じ食材でも調理法によって違う、健康効果についてのお話をお届けします。

大根の食べ方はどれが好き?<br />おでん、漬物、大根おろしで違う<br />健康効果の実態とは?Photo: Adobe Stock

大根を煮て食べるのはもったいない!?

大根には毒出し作用があることがわかっていますが、生で食べることが重要です。

おでんのように煮込んでしまうと、大根に含まれている酵素成分は熱で壊れてしまいます。栄養学的な観点からすると煮て食べるのは非常にもったいないことです。大根の漬物もよいですが、イチオシはだいこんおろしです。

大根にはでんぷんの分解を助けるアミラーゼ(ジアスターゼ)、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪の分解を助けるリパーゼといった酵素が含まれています。

生の大根特有の辛味成分であるイソチオシアネートには、殺菌作用や抗酸化作用もあることが知られています。

酵素を効率よく取り入れるために、おろして細胞を破壊して成分を抽出するのが最良の食べ方です。食べる直前にすりおろして、汁ごと食べてください。皮ごとおろせば食物繊維もとれます。

白澤卓二著『脳の毒を出す食事』では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった“毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
大根の食べ方はどれが好き?<br />おでん、漬物、大根おろしで違う<br />健康効果の実態とは?

白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。