「頭の回転が速くなる」「誰でも脳の機能が向上しそう」「脳の老化防止に使える」「ゲーム感覚で小学生でも楽しめる」「たとえるなら、脳のストレッチ」「集中力や記憶力が伸びた」などの声が届いた、くり返し楽しんで使える『1分間瞬読ドリル』は、何歳からでも6つの力が飛躍的に伸びます。間違ってもOK。1分間で与えられた課題を見ていくだけで、「記憶力」「思考力」「判断力」「読解力」「集中力」「発想力」が抜群にあがります。
子どもには、これから必要とされる「考える力」勉強脳が磨かれ、覚えに不安があるシニアはボケ防止に使える、そして、大人は脳機能を高めていくことができるのです。10歳から100歳まで、誰でも簡単に続けられる『1分間瞬読ドリル』で、脳をよくしていきましょう!(取材・文/狩野南)

【脳の回路不安】50代で取り入れるべき「ひらめき」Photo: Adobe Stock

ひらめきを日常に取り入れる

 50代は、若さと老いの間で揺れ動く年代です。もの忘れなどに悩まされることはまだないものの、「以前に比べてタスクをこなせなくなった」「処理能力が落ちた」と感じる瞬間が増えてくるときでもあります。

 たとえば、タスクAとタスクBがあると仮定しましょう。この2つは、同じカテゴリーで、同時に処理すれば効率良く仕事が進みます。

 ところが、50代になると、そこに気づかず、Aをやり終えてからBをやり、やっている途中で「同時にやればもっと早くできたのに」と気づくようなことがしばしば起こります。

 おそらく若い頃はAとBをパッと紐づけることができていたはずなのですが、脳の回路がスムーズに繋がらず遠回りをしてしまうのです。これは単純に言ってしまえば、脳の衰えであり、それに伴って、思考力や処理スピードが落ちてきているのが原因でしょう。

『1分間瞬読ドリル』には、「共通点さがし」問題がいくつか掲載されています。5つの文や絵、単語の中から、1つだけ違うものを見つけるというものですが、これこそまさに「紐付け」です。今まで培ってきた知識を総動員して、「これとこれは仲間」「これは仲間ではない」というのを一瞬で判断するこのトレーニングは、普段の生活ではなかなかできません。だからこそ、この脳トレドリルをつかって鍛えてみてほしいのです。

 ポイントは、文章や単語を1つ1つ区切って見るのではなく、「かたまりで見る」ことです。料理の上手な人は、1つずつ順番に終わらせていかず、煮込んでいる間に洗い物をするなど、すべての工程をすべてかたまりでとらえて同時進行で作業しますよね。同じように、ドリルの問題も全体を俯瞰でとらえるように見ていくと、普段だったら思い浮かばないような発想や想像が生まれ、「これとこれを繋げられる」と、ひらめくことができるようになります。このひらめきを日常に取り入れることができたら、あらゆることの処理スピードも格段に変わってくるはずです。

 私も、セミナーなどで、突然質問されることがあります。答えを用意していないので焦りますが、「このあいだ、聞いた話を取り入れてみよう」「あの本の内容と結びつけられる」など、自分の持っている知識を一瞬で紐づけて答えています。これは、なかなか高度な脳トレです。このような場面がしょっちゅうあるとは限りませんが、普段からインプットだけでなくアウトプットを意識し、一瞬で答えを出すトレーニングをしておくと、この先も錆びない脳をキープすることができます。

*本記事は、『1分間瞬読ドリル』から一部抜粋し、追加取材・加筆したものです。