金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。「紙」は毎日、怒涛のように家に入ってきます。いったい、取っておくべき紙はどれなのか? そして、それをどう整理すればよいのか?「とりあえず取っておく」と、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。紙には、財産や信用に直結するものもあります。人生により大きな影響を与えるのは、実は「モノ」よりも「紙」の片づけです。「もっと早く知りたかった!」と発売前から大反響の、片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊「人生が変わる 紙片づけ!」から抜粋して、ご紹介します。

どんどん増える家の中の「紙」を減らす効果的な方法とは?Photo: Adobe Stock

「チラシお断り」のステッカーで入口から断つ

 日々の紙片づけをラクにするポイントのひとつに、「そもそも、不要な紙が入ってこないようにする」ということがあります。

不要な紙の侵入経路は主に3つ。

①郵便受け
②街で渡される
③自分でもらってくる

①の郵便受けに入ってくるDMやカタログは、企業に連絡をすれば配送を止めてもらえます。わざわざ手続きするのは面倒に感じますが、1回やれば、今後処分する手間が省けるので、ちょっと頑張ってやったほうがラク。

また、そのほうがエコです。ひとり一人が「こういう紙は要りません」と企業に伝えていけば、資源が守られていくことにつながります。

宛名がない、不特定多数の家に届くチラシに対しては、「チラシお断り」のステッカーを貼るのがおすすめです。ある生徒さんは、コロナを機に、「昔から要らないと思っていたけど、ウイルスまで運ばれそうで本当にイヤ」と思いを強め、ステッカーを貼ってみたところ、まったく入らなくなったそう。「宛名がない、自分宛てではない紙を処理する手間が省けて、すごくラクになりました!」と喜んでおられました。ステッカーは、安いものだとアマゾンで300円台で購入できます。

②は、道端で配っているポケットティッシュ付きの不動産のビラや、ポイントカード、クーポンなど。私は、情報は自分で取りに行くと決めているので、ビラを受け取ることはありません。滅多に行かないお店はポイントカードを作りませんし、クーポンも、期限内に来られなさそうならその場で捨てます。なぜなら、使わない紙を持ち帰って管理するのが面倒だから。侵入を阻むことで、管理のコストを下げているのです。

③は、スーパーに置いてあるカタログや、美容院や雑貨屋さんに置かれている、近隣の展示会情報などですね。ネットで見られる情報ならネットで見ることにする。その場で写真を撮れるなら、欲しい情報だけを撮影するなどして、紙の侵入を防ぎましょう。