就職人気企業ランキング#3Photo:PIXTA

コロナ禍で企業と学生のあらゆる接点がオンライン化した。さらにウクライナ情勢により経済の先行きが不透明になっているが、就職活動はどんな影響を受けているのか。特集『就職人気企業ランキング 2023年卒後半戦調査』では、2023年卒の「文系男子」「文系女子」「理系男女」の就職人気企業ランキングを作成した。#3では、理系男子・理系女子のランキングをお届けする。(調査・分析/株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース 経営企画室室長 髙村太朗)

理系男子、総合商社が人気復活
三菱商事が1位に

 三菱商事が2年ぶりに首位に返り咲いたほか、三井物産(2位)、伊藤忠商事(3位)、住友商事(5位)、丸紅(6位)と、総合商社5社がトップ10入りした。

 文系男子との差が見えづらい結果となったが、三菱商事(1位)が5人に1人、伊藤忠商事(3位)も4人に1人と、毎年一定数の理系採用を継続している。インターンシップやキャリア教育、採用広報を通じ、理系出身の先輩が幅広い事業フィールドの中で理系の素養を生かし活躍している様子を積極的に伝えてきた。そのことで、理系が活躍できる舞台があると学生にも浸透した結果といえる。

 1位の三菱商事は学業で培った専門性をビジネスに生かす方法や、理系学部や大学院卒の社員が中心となって経験談を伝える「MC Web Seminar 理系編」をウェブ上で閲覧できるようにした。

 2位の三井物産も、理系出身社員が学生時代の専攻別に分かれて登壇し、学生時代から現在に至るまでの経験を語る理系学生向けセミナーを開催。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)に焦点を当て、「DX/理系アントレプレナー人材セミナー」など、理系学生がキャリアをイメージしやすいコンテンツが好評を得た。

 DXを経営戦略の要に位置付け、新たなデジタル技術やデータを活用したサービスの変革を加速させる不動産デベロッパーで、22年卒(後半戦)の調査より順位を上げた企業も多い。

 森ビル(8位→4位)、三菱地所(21位→8位)、三井不動産(18位→9位)。大手金融機関は三菱UFJ銀行(圏外→7位)、三井住友銀行(89位→15位)、みずほフィナンシャルグループ(圏外→39位)が順位を上げ、東京海上日動火災保険が10位に入った。

 一方で電機、自動車、重工業などの大手メーカーは日立製作所(12位)が最高位となっており、全般的に人気は伸び悩んだ。研究開発だけではなく事業のプロデューサーとして専攻を生かしたいという学生の志向も垣間見える。

 コロナの影響が業績を直撃した運輸業界は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が17位、東海旅客鉄道(JR東海)が19位と、文系男子と同様に大きく順位が後退した。

 早速、ランキングをチェックしよう。