ビジネスパーソンの悩みの多くは人間関係に由来するものではないだろうか。現在、この問題をはじめ、仕事にまつわる多くの悩みを圧倒的な説得力をもって解決することで人気なのが、プロデューサー・佐久間宣行さん初のビジネス書『佐久間宣行のずるい仕事術』だ。この本はSNSで「働くすべての人に読んでほしい」「人生の教科書にします」と絶賛コメントが多数寄せられている。ここでは本書から佐久間氏が提唱する仕事術の一部をお届けする。

>>第1回から読む

【仕事の相談だれにする?】仕事ができる人とできない人、その差は「相談相手」にあった!

友だちに相談してはいけない

仕事の悩みがあるとき、あなたはだれに相談するだろうか。

先輩、上司、親、友だち……。

ちなみにそれで、問題はどれくらい解決してきただろうか。

相談を愚痴で終わらせてはいけない

悩みについての相談を、ただの愚痴やストレス発散で終わらせず、根本から解決したいと思っているなら、相談相手の選び方から変えてみよう。

「話を聞いてほしい人」ではなく「その問題を解決できそうな人」を選ぶのだ。

相談の目的は、問題解決。

そうであるなら悩みをぶつける相手が問題を解決してくれることがゴールになる。

キーマンを探せ

仕事の悩み相談とは「動いてもらうためのきっかけづくり」とも言える。

だから、悩んだときはまず「どうすればいまの問題を解決できるか」を考えたい。

そして「だれにアクションを起こせば問題が解決するか」を考えて、これが叶うキーマンに相談するのだ。

それは直属の上司かもしれないし、クライアントかもしれない。

間違いないのは、親友に相談して気持ちが晴れても、状況は変わらないままということだ。

相談の仕方にもコツがある

相談の仕方にもコツがある。

まずは相談内容より先に「なぜあなたに相談するのか」を伝えたい。

「これは○○さんにしか解決法がわからないと思うので教えてください」

「あのプロジェクトを経験されたと聞いたのでご相談させてください」

なぜ自分がその人を選んだかが伝わると、悩みの方向性も明確になるし、相手もより親身になる。

「あなた」に相談したい

いまの自分にとって「あなた」に相談することに意味があるとわかってもらうのだ。

「なぜあなたなのか」が腑に落ちて、真剣度合いが伝われば、心ある人ならあなたの話を聞くのみならず、すぐ具体的な解決に動いてくれる。

ちょっと年上の先輩に相談してはいけない

相談でやりがちなミスは、1~2年次上の先輩に相談すること。

自分とたいして人生経験も職務経験も変わらない人に、悩み相談という名の「愚痴」をダラダラ聞いてもらっても意味はない。

「わかるよ」と共感されても先には進めない。

ゴールは「問題解決」を肝に銘じる

そんなことは時間のムダになるばかりか「アイツ、こんなこと言ってましたよ」と上に伝えられたり、その噂が回ったりする可能性だってある。

それは自分にとって明らかなマイナスだし、雰囲気の悪い組織づくりに一役買ってしまうことになる。

相談のゴールは、愚痴への共感ではなく問題解決。

だから相談相手は、自分とは圧倒的に戦力の違うキーマンにかぎるのだ。

『佐久間宣行のずるい仕事術』より)

本書には、この他にも、たくさんの仕事術が収録されています)