【ひろゆきが呆れる】断言してくれる人にダマされる心理ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、人生の原点をマジメに語っている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

なぜ、ダマされてしまうのか?

 人はなぜ、カルト宗教のような団体に入ってしまうのでしょうか?

 それは、その人が社会から孤立していたり、社会への復讐心があったりなど、そういった「心の弱さ」に彼らがつけ込んでくるからです。

 たとえば、事故や災害でパニックになっているときに、「あっちが安全だ!」と言い切ってくれるリーダーがいると、それに従ってしまいます。

 自分では判断できない瞬間に、人に依存してしまうのです。

 その相手に良心があれば、別に助けてもらっただけになるのですが、中には悪い下心で近づいてくる人もいるでしょう。

 では、どういうスタンスでいれば、ダマされにくくなるのでしょうか?

「断言する人」は有利すぎる

 断言してくれるような人がいたときに、「本当かな?」と疑えるかどうかです。

 世の中、答えがなくて曖昧なものばかりで溢れています。何が正しいのか、何が間違っているのか、誰もわからないようなものが多くあります。

 そんな問題について、「それはね、○○なんだよ」と、言い切ってくれる人がいたとしたら、「頼もしい」と思いませんか?

 でも、それが危険なのです。

 未来予測や占いのように、断言してしまうことで、その人が利益を得るような構造があります。

 断言したことが正解だったら「その人が正しかった」となります。

 間違っていたとしても、「外れてよかったね」と、逃げ切ることができてしまいます。

最初から疑ってかかる

 不安を煽り、相手が思考停止になっているときに、悪い商売や詐欺、カルト宗教は入り込みます。

 それを避けるためには、「断言する人」を全員、最初から疑ってかかることです。

「頼りになる」「この人についていきたい」と思ってしまう瞬間に、「いや、ダマされてはいけない」と、意識を取り戻すしかありません。

「断言」に敏感になりましょう。

 こうやって、僕もいろいろなことを言い切ったり断言したりします。これも、あなたを試す練習のひとつです(笑)。どうぞ、ひろゆきを疑ってかかるようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、45万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。