3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類(医学部)に合格させた『東大に入るお金と時間の使い方』の著者・佐藤亮子ママ。生まれて間もない0歳の頃から、18歳の大学入学までを全力でサポートするため、「お金」も「時間」も惜しまなかった。受験でなにより貴重なのは「時間」。時間を最大限活用するためには「お金」を惜しまない。子どもの将来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する佐藤ママが、これまで語ってこなかった「東大とお金」について、その秘密を公開!

【子ども4人全員を東大理三に入れた母親が教える】<br />小学生の学力を高める「親のサポート」とは?

親が1週間の時間割をつくる

子どもが中学受験塾に通い始めてからは、塾か最寄り駅までの送り迎え、勉強のスケジュール管理、宿題のチェックや採点、テストの見直し、お弁当づくりなど、それまで以上に子どもの勉強のサポートを徹底しました。

その前提として、両親のどちらが子どもの教育を担当するかをよく話し合って決めておくことが大切です。
最近は子どもの受験を手伝いたがる熱心なお父さんも増えているようですが、そのときにお母さんと意見が違ったりすると、子どもにいらぬ混乱を与えてしまいます。
夫婦共働きも多いので、役割分担などについても、しっかりと話し合って具体的に決めておくといいでしょう。

わが家では子どもの教育は専業主婦である私が全責任を持ってサポートしました。

【子ども4人全員を東大理三に入れた母親が教える】<br />小学生の学力を高める「親のサポート」とは?子どもたちが中学受験塾に通うようになってからつくっていた佐藤ママお手製の時間割(写真:著者提供)

子どもたちが中学受験塾に通うようになってから、私が最初にやったのが、1週間の勉強の「時間割」をつくることでした。
その時間割とは、「塾で勉強する時間」「宿題の割り振り」「テストの時間」「家庭学習の時間」を決めてまとめたものです。

就寝時刻は原則、小4は22時30分、小5は23時、小6は23時30分。
受験期には24時を過ぎても勉強させているご家庭もあるようですが、まだ小学生の子どものことですから健康第一です。
睡眠時間を確保しながら、無理のないスケジュールで勉強させたほうがパフォーマンスも発揮しやすいです。

時間割とは別に、1人1冊ノートを用意して、その日にやる勉強内容を私が書いて毎日手渡していました。
単にその日にやる科目を書くのではなく、「算数の宿題3問、30分」「漢字プリント2枚、20分」など具体的に書くのがポイントです。

幼いころから毎日わが子の勉強を見続けていれば、「この量の問題はこのぐらいの時間でできるな」ということはわかります。

塾の宿題は多かったので、一気にこなすのではなく3分割して、3日に分けて仕上げると、ほどよい分量になりました。
こんなふうに1週間の時間割と毎日のやるべきことを「見える化」して、子どもの目的意識を明確にしてあげて、それをちゃんとやれているかチェックしていたのです。

【POINT】⇛ 日々のやるべき勉強を親が書いて渡しましょう