開成・桜蔭・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺を中心に都内に展開している進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、特にエリート父親層から圧倒的な支持を集めている。本連載では話題の新刊『ひとりっ子の学力の伸ばし方』を上梓したVAMOSの代表・富永雄輔氏に、保護者からよく聞かれる質問とその回答を教えてもらった。

【中学受験で知っておきたいこと】「計画的な息抜き」が「6年生2学期以降」の伸び代になるPhoto: Adobe Stock
Q. 受験が近づくにつれて、子どもがストレスを感じていることが増えてきました。何かリラックスをさせるいい方法はありますか?

 まず、私がいつも受験する6年生の親御さんに言っているのは、ストレスから逃げる方法はないということです。

 勉強をやめさせるわけにもいかないので、今ある生活の中でできるストレス解消法を見つけるという方針がいいと思います。

 よく提案しているのは、週末のテストの後の少し贅沢な食事、映画1本、ゲームなどなんでもいいですが、何か2時間くらいのまとまった楽しい時間を過ごさせてあげるという方法です。

 それとは別に、1日15分程度でできるストレス解消法を子どもが4~5年生のうちから見つけてあげたほうがいいと思います。

 時々、6年生の2学期以降、受験を前にしてモチベーションが下がってしまうお子さんがいます。そうなってしまうとラストスパートをかけるのが難しくなります。

 一方、うまく気分転換しながらストレスをコントロールできた子は、最後のひと伸びが期待できると思います。

 とにかく、受験を控えた6年生はセンシティブなので、保護者の皆さんのサポートは非常に重要です。放置や放任をしすぎないように注意するべきでしょう。