SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
何を「誇り」に生きるのか
新しいものを否定する人がいます。
「写真にうつると魂を抜き取られる」
「携帯電話の電波が脳をおかしくしてしまう」
昔、こんなことを当たり前のように言っている大人たちがいました。
カメラやケータイなど、新しいものが出てきたときに「不安」が勝ってしまうのでしょう。
しかし、今はもうそんなことを言っている人はいませんよね?
「教えてください」と言えない老害
新しいものに反射的に「よくない」「けしからん」と言う人は、いくら若かろうと老害です。
そうならないためには、新しいものを受け入れるために勉強をすることです。
自分が理解するまで専門家の話を聞いたり、自分から調べることをしないといけません。
しかし、年をとって偉くなったような人は、「教えてください」ということがなかなか言えません。
中には、貪欲に新しいことを吸収しようとする人もいます。謙虚に若者に向かって質問するような人もいます。でも、残念ながら、それはかなり少数の人たちなんですよね。
あなたが最後に他人から「教わった」のは、いつでしょうか?
そして、それは社会が成長していく限り、死ぬまで続きます。どこかのタイミングでスパッと学ぶことが必要なくなるわけではありません。
プライドが高い人の特徴
バイアスにまみれた人は、「自分の実力ではないもの」を得意げに話します。
「日本人であることに誇りがある」
「親の収入や学歴が高くて、育ちのいいことが自慢です」
そうやって、環境や運によって得られたものにプライドを持っています。
でも、それは別に「あなたが選んでいませんよね?」と僕は思います。
たしかに世の中、自分の実力ではどうしようもないことばかりです。受験も就職も、ビジネスも結婚も、「運」の要素が絡んできます。
とはいえ、「自分でこれを選んだ」と言えることであれば、プライドを持っていいと思います。たまたまうまくいったことであっても、それを可能にしたのは、ある瞬間に「こうしよう」という選択があったからです。
しかし、自分が選んだわけでもないのに得られたものに対して「これは自分の実力だ」と思い込んでいるのは、とても残念なことだと思います。
どんな些細なことでもいいので、「自分で選んだ」「こっちの道を選んだ」ということに自覚的になったほうがいい。そういった「バイアス」の詳しい取り除き方は、『99%はバイアス』という本に書きましたので、ぜひチェックしてみてください。