日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦#予告Photo:Goja1、SB/gettyimages

海底ケーブル業界に約20年ぶりの“春”が再来している。デジタル化の大波に伴うデータ通信量の増大に加え、2000年前後のITバブル時代に敷設された海底ケーブルの置き換え需要が重なったからだ。政府のデジタル田園都市国家構想でも、地域経済活性化のため海底ケーブルの整備が盛り込まれた。今や国際通信の99%以上を担い世界をつなぐ海底ケーブルは、経済安全保障の観点からも重要度が高まり、その覇権争いは日本経済の命運すら左右する。特集『日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦』は10月3日(月)から9日(日)の全7回にわたり、知られざる通信の大動脈の世界に迫る。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

#1 10月3日(月)配信
【スクープ】NTTドコモが「日本一周」海底ケーブル国策プロジェクトに名乗りを上げる理由

日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦#1Photo:da-kuk/gettyimages

 岸田政権が実現を目指す日本列島を周回する海底ケーブル「デジタル田園都市スーパーハイウェイ」の整備に、NTTドコモが名乗りを上げる方針を固めたことが分かった。日本を一周する海底ケーブルはかつてKDDI が完成させたものの、日本海側のサービスは終了している。なぜドコモは“ミッシングリンク”に手を伸ばすのか。

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#2 10月4日(火)配信
NTTと三井物産がタッグを組んだ太平洋横断海底ケーブル620億円の「同床異夢」

日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦#2Photo:Westend61/gettyimages

 海底ケーブルの建設ラッシュが続く中、日本電信電話(NTT)と三井物産が約620億円をかけて太平洋に海底ケーブルを新設する。近年の大型プロジェクトは米IT大手が参画することが多いが、今回は「オールジャパン」で挑む。しかし、NTTが狙うビジネスと、“失敗”を挽回したい三井物産にはそれぞれ異なる思惑がありそうだ。

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#3 10月5日(水)配信
大手通信会社が没落しグーグル・フェイスブックが主役に、海底ケーブル敷設の牽引役交代

日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦#3Photo:PonyWang/gettyimages

 かつて海底ケーブルの主役は大手通信会社だった。しかし、今の建設ラッシュをけん引するのはグーグルやメタ(フェイスブック)などの米IT大手だ。猛スピードで巨大プロジェクトを推し進める米IT大手の狙いは何か。海底ケーブル業界の主役交代は、どんな影響をもたらすのか。

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#4 10月6日(木)配信
NECがメタの海底ケーブル受注で大西洋初進出!「歴史的黒星」挽回と世界一への野望

日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦#4写真提供:NEC

 海底ケーブル“世界3強”に名を連ねるNECが、「世界一」を目指して攻勢に出ている。6年前の「歴史的黒星」を挽回し、米メタの海底ケーブルの受注に成功。大西洋を横断する海底ケーブル敷設に初進出する。ITの世界で海外勢に敗れる日本企業が続出する中、なぜNECは海底ケーブル業界で3強として生き残れたのか。メタの受注を射止めた切り札は何か。

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#5 10月7日(金)配信
ソフトバンク・NEC出身の「大物」が集う、シンガポールの独立系海底ケーブル企業の正体

日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦#5Photo:Terrapinn

 ソフトバンクやNECで名をはせた海底ケーブル業界の“大物”たちが、シンガポールの独立系海底ケーブル企業に身を転じた。引き入れたのは、NECのライバル企業の出身者だ。最先端の通信技術と海中での巨大工事が組み合わさった海底ケーブルのノウハウを知り尽くす実力者は世界でも数十人と限られ、米IT大手も入り乱れた争奪戦になっている。

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#6 10月8日(土)配信
三菱商事がアマゾン、マイクロソフト、グーグルとデータセンター事業で共存共栄できる理由

日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦#6Photo:MCDR

 海底ケーブルがつながる先として重要度が高まっているのは世界各地のデータセンターだ。商機をうかがう企業も多い中、三菱商事はアマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、グーグルといった米IT大手などの“巨大顧客”に特化したデータセンター事業で着実に成長を続けている。なぜ三菱商事はクラウド3強と共存共栄できるのか。

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#7 10月9日(日)配信
海底ケーブル、「天敵はサメ」説はグーグルのジョークが発端!?知られざる5つの秘密

日本経済の命運決める 海底ケーブル大戦#7Photo:PIXTA

 海底ケーブルは、サメがかんで故障する!? こんな話を聞いたことがあるかもしれないが、最近の実態からは懸け離れており、米グーグルのジョークが発端で広まったという。海底ケーブルは故障したらどう修理するのか。どうやって敷設するのか。通信の大動脈の実態を知ることができる五つの秘密を解説する。

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