売るのは、O社
移動平均線が「下向き」に転じ、売買高も減少
O社は、13週移動平均線・26週移動平均線とも下向きに転じつつあります。売買高もかなり減ってしまいました。
売買高は人気のバロメーターなので、人気が離散していることがわかります。ここから下げが加速する可能性もあるので、売っておいたほうが良いと思います。
P社を売ってはいけない
O社とP社を両方とも売ってしまいたいと思いませんでしたか? 含み益が「絵に描いた餅」になってしまわないうちに、株価が上がったらさっさと利益確定させたいと思う人がけっこう多いようです。
P社は、26週移動平均線が上向きです。売買高は高水準を維持しており、上昇トレンドは崩れていません。こういう株を売らずに長く持ち続けることが、大きく稼ぐのに必要です。株価が2倍になるかもしれない銘柄を20%か30%値上がりしただけで売ってしまうようでは大きく稼げません。
「値上がりするとすぐ売る、値下りするといつまでも持ち続ける」「利確は早く、損切りは遅い」のが個人投資家、初心者の悪いクセです。「利確は遅く、損切りは早い」投資家になるように心がけましょう。
(本稿は、『株トレ——世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)