「質問が苦手」な人が抱えやすい、3つの理由
【1つめ】そもそも自分のことを知られたくない
親が自分に興味を示していない、と感じて育った人に多い傾向です。
自分は面白くない、知られるほどの中身がない、知られてもガッカリされるだけ……など、自分に価値がないと思っていると「質問に答えたくない=相手に自分を知られるのが怖い」という気持ちを抱きます。
「自分の価値 < 相手の価値」と思っている場合、質問されるのは苦手ですが、相手に質問するのは平気なことも多いです。
【2つめ】質問が尋問に感じる
子どもの頃に、大人からアレコレ管理された人に多い傾向です。
自分でできることに親が手出ししたり、親がなんでもかんでも決めてしまったり……いわゆる過干渉の家庭で育った場合に「質問が苦手」になりやすいです。自分の意見を言っても無駄だ(どうせ親の言う通りにしなきゃいけない)という思いから、質問に答えることそのものがストレスになります。
【3つめ】質問が否定に感じる
自分の意見を言うたび、親に否定された人に多い傾向です。
「それはおかしい」「甘い」「そんなんじゃやっていけない」「あなたには無理」とハッキリ言葉で否定されることもあれば、「お母さんはこっちがいいと思う」「あなたにはこれがいい」など親の意見を押し付けられることが「自分(子ども)の考えの否定」につながることもあります。
言葉ではなく、親の態度から「なんとなく否定のようなもの」を感じ取ることもあります。
特定の質問に苦手意識が働く場合は、過去に親から言われた言葉が引き金になっている可能性が高いです。
例えば、親が子どもに言う「なんでこんなことをしたの!?」。
一見すると質問の形に見えますが、親子関係においてこの言葉は、意見を聞くためではなく、責める時に使われることの多い言葉です。
例としてコップに入っている水をこぼした時に「なんでこんなことをしたの!?」と親に怒られれば、それは子どもにとって質問ではなく「そんなことするな!」という意味に変わります。下手に言い訳すれば、ますます怒られてしまうでしょう。
このような過去の影響が残ったまま大人になると、仕事で「なぜこんなことをしたの?」という相手からの質問が、「あなたはおかしい」「ふつうはそんなことしない」という否定的な言葉に感じてしまうこともあるのです。
相手は本当に理由を知りたくて質問しているのですが、過去の影響で「怒られた!」と警戒してしまいます。その結果、自分の意見が言えなくなり黙ってしまったり、とっさに強く言い返してしまったりしてトラブルに発展することもあるのです。
質問が苦手でも、まったく問題ありません。
苦手だからといって「直さなきゃ」「得意にならなきゃ」なんて思うことは、ありません。
あなたが困っていないなら、そのままで大丈夫です。
実のところ、相手からの質問は「本当にただの質問」ということは多いものです。
質問されたことがきっかけでトラブルになることが多いのなら、「なぜ質問が苦手なのか」について考えてみてもいいかもしれませんね。
苦手な理由が分かれば、今までよりも質問が原因でトラブルになることが減るかもしれません。
トラブルが減れば、日々のストレスもぐっと少なくなりますよ。