不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />覚悟もなければ度胸もない…<br />悲惨な結果をもたらす<br />“やらなければよかった”の根本原因

根っこの部分から変える覚悟

「抜本的な見直し」「抜本的な改革」「抜本的な解決」など、「抜本的な」という言葉を耳にしたことがありますよね? 物事を根本的になんとかしようとすることを意味していますが、根っこの部分から変えようとしているのですから、なかなかすぐには成果が出ないものです。

本質的じゃない変化っていうのは、わりとすぐに成果が見えてきますけど、抜本的な見直しとなると、根が深いぶん、物事を大きく変える時間と労力が必要になります。

いろんな人や組織との摩擦が生じながらも、全体が少しずつ変わっていくもの。成果が出るまでの過程では、あたかも自分の取り組みが失敗かのように言われたりもするでしょう。

信念と覚悟があるか

仕事でもプライベートでも、抜本的に見直そうとしたら、周りから文句を受けたり、あちこちぶつかったりしながら、変化してくわけなんですね。だからその過程では、周りからは失敗したように思われがちなんです。でも、そこで諦めてしまうと、抜本的な見直しはできないということです。

抜本的な見直しを成し遂げられるのは、摩擦に耐えられる人。抜本的な見直しに対する信念と覚悟がある人です。そういうメンタルの持ち主でないと、周りのネガティブな反応に押しつぶされてしまうでしょう。

成果を出す人の“ブレない心”

もしアナタが今、そういう立ち場であったり、これから取り組もうとしているのであれば、しばらくは周りからネガティブな反応を受け続けるかもしれません。

痛みをともなっても、最後はうまくいくんだと思うのだったら、ぜひ信念と覚悟を持って、志(こころざし)をブラさずに成し遂げてください。アナタことを応援しています。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。