JR西日本の定期利用が
JR東日本より回復傾向の背景
続いてJR西日本だ。上期は約277億円の経常利益、約645億円の最終黒字を計上した(このうち約383億円は法人税等調整額)。昨年度上期は約875億円の経常赤字、約686億円の最終赤字だった。
JR西日本も新幹線の鉄道営業収入が急回復した。2020年度上期は約659億円、2021年度上期は約829億円だったのが、今年度上期は約1568億円と約739億円の増となった。また利益率の高い定期外収入も前年度比344億円増の約1012億円、うち近畿圏が約229億円増の約719億円となり、業績の回復に大きく寄与した。
これはコロナ前と比較して、定期外・中長距離利用が概ね6割強、近距離が8割弱の水準でJR東日本とほぼ等しい。
一方、定期利用は9割弱で関東よりも回復傾向にある。パーソル総合研究所のテレワークに関する調査(2022年7月13日~18日実施)によると、テレワーク実施率は東京都の約45%に対し大阪は約23%と倍近い差があることが影響していると考えられる。