大活躍中のキンプリ
「3人脱退」の大決断

 まず、キンプリこと「King & Prince」についてであるが、ジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループである。直訳すると「王様と王子様」だが、王様1人と王子様1人による2人ユニットだと判断するのは早計であり、また、やぼである。

 グループ名は言語のさまざまなルールからフリーな境地で決定されるから、実際は男性5人のアイドルグループであるキンプリが、その名前であろうとおかしい点は何もない。筆者を含む“芸能情報に疎い勢”は、ささいな揚げ足取り的な考え方を、いったん内にしまった方がよろしい。
 
 キンプリの平均年齢は24.6歳であり、筆者は初めてメンバーの顔写真を拝見したが、なるほどイケている若者たちである。人気・知名度たるや相当のものらしく、筆者は調べるうちに「これらを知らずして『きんぴら』などと面白がっていたのか」とやや発汗している。芸能情報疎い勢の赤裸々な実態をご覧いただくのも本稿の趣旨のひとつであるからして、このまま進めたい。
 
 キンプリ人気がわかりやすい指標をいくつか提示しておくと、たとえば、すでに発売されているシングル、アルバム、およびDVDなどの映像作品はすべてオリコン週間ランキングで1位を獲得していて、毎年何かしらの賞を受賞し、「King & Prince」名義での活動を開始してから3年目に紅白歌合戦出場を果たした。
 
 キンプリは去年と今年でもずっと上り調子の流れをキープしていて、『ichiban』という楽曲の関連ダンス動画はTikTokで何かの最速記録になるほどめちゃくちゃバズったらしい。SNSはジャニーズ事務所が苦手な方面だっただけに、キンプリこそが新たな地平を切り開いてくれそうな気配がプンプンしていたのである。その矢先の3人脱退の報であった。