2020年、2021年に1位だった
任天堂が2位に

 2位は京都市に本社を置く任天堂で、平均年収988.6万円、従業員数2534人。昨年は971万円で1位、一昨年は935.1万円で同じく1位だった。2位にはなったものの、平均年収は2年連続で順調に増加している。

 今年度の任天堂は、半導体部品の供給不足の影響などがありハードウエアの販売台数は昨年より減少しているが、『スプラトゥーン3』や『Nintendo Switch Sports』『マリオストライカーズ バトルリーグ』など、今年発売した新作ゲームが好調な売れ行きだという。

 3位は兵庫県芦屋市に本社を置くJCRファーマで、887.7万円(昨年2位)。同社はバイオ技術を強みとする製薬メーカーで、アストラゼネカの新型コロナウイルス用ワクチン原液製造を担っている。11月9日には、神戸サイエンスパークに原液工場が完成したと発表した。

 4位はスポーツウエア・用品やスニーカーなどを製造・販売するアシックスで、865.9万円。神戸市に本社がある。昨年は9位、778.8万円だった。

 5位は兵庫県尼崎市に本社があるタクマで、856.2万円。前年は3位で、平均年収858.5万円だった。環境とエネルギーを主要テーマに、ゴミ処理・水処理・産業廃棄物処理プラント事業などを展開する企業だ。

 なお今回、年収が900万円を超えた企業は2社、800万円を超えた企業は10社、700万円を超えた企業は31社となった。

 この31社を県別に見ると、京都府が最多で16社、兵庫県11社、滋賀県が3社、三重県が1社となった。次ページからは、6位以下を順に公開する。

(ダイヤモンド編集部 吉岡綾乃)