誰もが人気者に
なれるわけではない

 もちろん、あえて嫌われる必要はありません。自然体でいいのです。普通に付き合い、普通に過ごす。どうしてみんなに気に入られようと思うのかが、私にはわかりませんでした。しかし、話を進めると、こんな話が出てきました。

「でも、誰にでも好かれる人気者は、実際いるではないか」

 たしかに、そういう人がいるのも事実です。どういうわけだが、どこに行っても人気者で、もてはやされる。リーダー的な存在になったり、目立つ存在になったり。

 しかしそういう人は、そういう星の下に生まれた人、と割り切るしかないと思います。普通の人がその人のようになろうとしても、なれるものではないから。

 逆に言えば、そういう人があなたのようになろうと思ってもなれない。人には、それぞれ持って生まれたものがあるのです。

 もしかすると、「人に好かれよう」と思うこと自体が、おかしな空気を生んでいる可能性があるかもしれません。不思議なもので、「みんなに好かれよう」と思っている人ほど、案外、誰からも好かれなかったりするのではないでしょうか。

 余計な力が入ってしまって、おかしな言動をしたり、過剰に何かに反応したり。

 そんなことより、堂々と自分自身でいればいいのです。先に、他人は変えられない、と書きましたが、いくら好かれようと思ったところで、他人をコントロールすることはできません。決めるのは、相手なのです。

 むしろ、自然体でいることのほうが大事なような気がします。それが、自分の本当の姿だから。背伸びをしたり、嘘をついたところで、それは本当の自分の姿ではない。そんなところで生まれた人間関係がいいものになるとも思えません。

 自然体の自分を受け容れてくれる人と、いい友達になる。そうすることは、お互いにとって、プラスだと思うのです。