「3か月で国語の偏差値が49から64」など、短期間に目標を達成する人が続出中の『たった1分見るだけで頭がよくなる 瞬読式勉強法』。受験勉強だけでなく、資格試験、英検、昇進試験など、すべての試験で効果を発揮。受験生や資格試験突破を目指すビジネスパーソンに広く受け入れられている。このメソッドは、勉強前に1分間行うだけ。にもかかわらず、判断力、記憶力、想像力、集中力、瞬発力を同時に上げ、右脳の働きを最大化。学習スピードと高い効果を同時に獲得できる画期的な勉強法である。本稿では、本書より一部を抜粋・編集して、瞬読式勉強法とは何かについて紹介していく。(構成:長沼良和)

瞬読式勉強法Photo: Adobe Stock

右脳を使えば本を「速く・多く・深く」読める

「本を速く大量に読めるようになりたい」と思ったことはないだろうか?

 普段、私たち人間は、本を読むときには左脳を使っている。並んでいる文字を追い、順番に理解しながら読み進めるのが一般的だ。

 一方で「瞬読式勉強法」を活用すると、驚くほど速く本が読めるようになる。しかも、内容も深く理解できる。

 その理由は、右脳をうまく使って読書をするから。

 脳科学では、左脳よりも右脳の方が、キャパシティははるかに大きいといわれている。

 記憶や理解に関しても、右脳は左脳を圧倒的に凌駕しているというのが定説だ。

 だから、右脳を使う読書法は、一般的な左脳を使った手法よりも「速く・多く・深く」本が読めるのである。

イメージで覚えるといつまでもはっきり覚えていられる

 右脳を使う読書法の特徴は、「イメージで覚える」ところである。

「イメージするだけで本当に覚えられるの?」と思われるかもしれませんが、言語よりもイメージで覚えた記憶のほうが、大量に、しかも長期間保存できるのです。(P.28)

 イメージで覚えるからこそ、「速く・多く・深く」読めるのだ。

 たとえば、クリスマスや正月、誕生日のような特別な日の出来事を思い出してほしい。何年も前のことでもはっきり覚えているのではないだろうか。

 もっといえば、何十年も前の子どもの頃に、誕生日でもらったプレゼントを覚えていることも珍しくない。

 そのときの情景をイメージで覚えているからこそ、いまだに色褪せない思い出として脳裏に焼き付いている。

 これぞ「右脳の力」である。

右脳は深くかつ大量に記憶できる力を持っています。イメージで記憶された情報は、普段は覚えていなくても潜在意識(無意識)に蓄積されているので、必要な瞬間にパッと蘇ります。(P.29)

 この理由から、右脳を使った読書が「速く・多く・深く」本を読めるのである。

「文字」を「絵」と認識することで右脳をフル活用

 残念なことに、現状では優れた能力を持つ右脳をほとんどの人は使えていないという。

 では、どうすれば右脳を使って「イメージで記憶する読書」ができるのだろう。

単語や文章をイメージで見ていくことで、本を速く大量に読めるだけでなく、勉強でも大量の情報を短期間で覚えられます。時間効率が上がり、勉強に必要な思考力・判断力なども養われていくのです。(P.30)

 つまり、これまで左脳で処理していた「文字」を「絵」として解釈することで、右脳で記憶するのである。

 右脳を使う読書には、2つのコツがある。

・かたまりごとに読む
・イメージしながら読む(P.32)

 文章をかたまりとして認識して、ひとつのイメージとしてとらえながら読み進めていくのだ。

 これらのコツを踏まえて一度読んでみよう。足りないと思ったらもう一度、さらにもう一度、と繰り返し読み直していく。何度も読むことでだんだんコツがつかめてくる。

 その上で、最初のうちは1行程度の小さなかたまりで読んでいき、2行、3行、4行・・・とかたまりをだんだん大きくしていこう。

 うまくできないからといって、時間をかけてじっくり読もうとしてはいけない。スピードを上げて何度も繰り返すことが大事だ。

30分かけてじっくり1回読むより、スピードを上げて15分ずつ2回読んだほうがより深く記憶に定着します(P.33)

 かたまりをイメージし、スピードを意識して練習していけば、最終的にはページ単位のかたまりで読むことも可能になる。

右脳は信じる者のためだけに働いてくれる

 右脳を使った読み方は、あくまで全体把握であり、一字一句正確に理解することを目的にしていない。

 しかし、きちんと理解できているので、安心して実践して欲しい。

「だいたいこんなことを言いたいんだろうな」とイメージするだけで、無理に頭を使わなくても必要な情報は潜在意識にどんどん吸収されていきます。(P.32)

 ここで大事なのは「できて当たり前」と思うこと。

「できる」とポジティブな感情で取り組むと、右脳が「理解できる状態」にしてくれる。

 逆に「できない」と思ってしまうと、脳は働いてくれなくなるから要注意。

 右脳を信じることが、右脳を使って本を読むにはもっとも大事なことなのである。