下地:よく「テーマが共通する本を10冊読んでポイントをまとめたら、そのテーマで一通り語れるようになる」と言いますよね。時間でいうと3か月くらいですかね。僕も今回この本を書くにあたって、メモやノート術の本を20~30冊くらい読みました。それで、共通点と相違点を抜き出していくうちに、先ほどお話したインプットとアウトプットの違いやこの2つを橋渡しする方法について気づいたんです。

 だから、気になるテーマをひとつ見つけたら、3か月くらいの期間を設定して本を10冊読んで、大事だと感じることや違和感があることを書き出していく。そうすれば、仕事上のたいていのことは反射神経でコメントできるくらいの、会議だったら10分でまとめられるくらいの力がつくと思います。

池田:そうですよね、やはり問題意識が大事ですよね。下地さんの場合だったら、ノート術という大きなくくりがあるのに、インプットとアウトプットで言っていることが違うのはなぜだろう、という観点。誰にも「これってなぜこうなっているんだろう」という疑問があると思います。それを、専門家にならなくてもいいので、1つ集中して、自分なりに調べていくのもいいことだなと思います。そこから広がっていって、何かにつながる可能性もありますから。

下地:さきほど池田さんがおっしゃった「Have to」「Want」の2つのうち、「Want」の貯金がどれくらいあるかが重要ですよね。例えば僕の場合なら自分の人生の中でメモという分野を「好き、つまりWant」というカテゴリーに入れ、その結果なんでも話せるようになった。僕は本を10冊ほど書いていますが、その度に自分が人に話せるものが増えるのが嬉しいです。そんなふうに、楽しさに向けてやっていくのがいいのかなと思います。

「六日坊主」を目指せばME TIME(自分の時間)は増えていく

池田:話は少し変わりますが、下地さんはYouTube のコンテンツも頻繁にアップされてますよね。お忙しいのにすごいと思います。始めようと思ったきっかけを教えていただけますか?

下地:友人に僕が読んでおもしろかった本を紹介していたのですが「これをそのまま動画で配信しては?」と言われて、試しにやってみたんですね。すると楽しくて、継続的にやることになりました。せっかく本を読むのならその内容を人に伝えたいし、役立てたいという欲があって、それが原動力になっていますね。

池田:好きなことに詳しくなって、たくさんの人に伝えたいというモチベーションですね。先ほどおっしゃっていた、本を書くのが楽しい理由と同じですね。

下地:そうなんです。だから情報と気づきをストックするのに、YouTubeやSNSでの発信はおすすめなのですが、苦手な方は多いですよね。僕らはある意味腹くくってやってますけど。

池田:そうですね。「Twitterやブログで書くのはちょっと…」という方はたくさんいます。

下地:なので、そういったSNSが苦手だという方は、雑談でアウトプットするのでもいいと思います。メモしたことと自分の気づきを親しい人に軽く話すと、1つのアウトプットパッケージになりますから。継続していけば貯金になるし、仕事にも活きるし、自分はこういう人間だ、という告知になる。僕は嫁さんに話して「その話、つまらないから使わないほうがいいよ」とか、5回に1回くらいは「その話、おもしろいね!」とアドバイスをもらっています。

池田:いいですね。まずは家族や友達だけに話してみて、徐々に会社の人、コミュニティの人、と広げていくといいかもしれませんね。途中で予想外の展開があるかもしれないですし。ちなみに、YouTubeの動画ですが、毎週配信されていますよね? 時間はどうやって捻出されているのですか?

「10分でアウトプットする人」と「永遠にアウトプットできない人」。その決定的な違いとは?

下地:テーマに関しては、A4の紙を八つに折りたたんだものを用意して、平日の暇な時間に「今週はこうしよう、ああしよう」とメモを取るようにしています。それで、土曜日の朝、1時間かけて撮影し、2時間くらいで編集。編集作業に関しては1日で終わらせられるようになりました。本の執筆などで忙しい期間を除けば、毎週コンスタントに配信できるようになりましたね。

池田:すごい!  最初からスムーズにできましたか? 安定的に配信できるようになるまでどれくらいかかるものなのでしょうか?

下地:初回は1本の動画を作るのに1か月くらいかかりました。それが、10回やるころには大体慣れて、必要な時間が読めるようになりました。本の執筆で忙しい時期を除けば、毎週1本のペースは維持できています。継続のコツをお伝えすると、どのようなことでも1回目は何が起こるかわからなくて不安なまま終わりますよね。2、3回目でパターンが分かってくる。4~6回目でトラブルが出つくして、解決方法もわかり、7回目以降から軌道に乗ってきて10回やるころには慣れてくる。そんな感じですね。5回やってみて、6回目もやりたいと思えるかどうかが1つのラインだと思います。三日坊主じゃなくて、六日坊主をまずは目指してみる、みたいな。

池田:なるほど。始めたときに時間がかかってしまって、続けるのを諦めてしまう方も多いと思うのですが、一回どれくらい時間がかかるかというのを試してみるのは大事ですね。慣れれば慣れるほど準備の時間は短くなるという経験曲線をイメージしながら、5回目までに時間を短縮していこう!とゲーム感覚でやると楽しそうだし、時間も取りやすいですよね。

課題はすべてノートに書き出して「見える化」していく

池田:それでは、配信をご覧になっている方々から質問がきているので、お答えしていこうと思います。

 まずは「世の中の人たちがどんなメモやノートを取ってるのかという傾向などを教えていただきたいです。例えば、今話題のサッカー日本代表の森保監督がどんなメモを取っているか」これはタイムリーなテーマですね。

「10分でアウトプットする人」と「永遠にアウトプットできない人」。その決定的な違いとは?

下地:森保監督はワールドカップの試合中、コクヨのキャンパスノートにメモをしていましたね。試合用はB6サイズ、練習用は一回り小さいA6サイズを使われているそうです。練習や試合で気づいたことや思ったことを書きとめて、戦術に活かしたり、選手に伝えるメッセージに変換しているとのこと。まさに、アウトプットにつながるインプットメモの役割ですね。

 また、デジタルとアナログ、どちらでメモを取るべき?とよく聞かれるのですが、僕はアナログをおすすめしています。コクヨの社内でノート術を取材した時、仕事ができる社員のほとんどが手書きで構造的なメモを取っていたからです。例えばキーワードが3つあって、その関係性が悪循環のようにグルグル回っているというような時、紙の上では空間概念も表現しやすいので便利です。また、構造的にモノゴトを捉えらる人は箇条書きにする時もインデント(字下げ)を上手く使いながらメモをしていることが多いですね。

池田:インプットとアウトプットの橋渡しのメモを見て、下地さんご自身もとても構造的なメモを取られていると感じたのですが、トレーニングする方法などはありますか?

下地:『ME TIME』と同じで、全部書き出すことです。そして繋がっていることを整理していく。具体的には、思いつくものを10コ以上書き出して、その中から3コを選ぶ。それを繰り返していくことです。書き出すときは書き出すことに集中する。選ぶときは選ぶことに集中する。「見える化」と同じですね。

池田:ごちゃっとしているところをまな板の上に全部出す、ですね。わたしが「見える化」のために提案している「全出しからの選び取り」で頭の中のモヤモヤを出し切る作業に似ていますね。

 また別のご質問です。「インプットメモは明確に出典(インプットネタ)があるときのメモでしょうか? ふと何気なく浮かんだものもインプットメモになりますか?」いかがでしょうか?

下地:書籍やネットの情報以外の、自分におこった出来事や思いついたことも大事な情報です。テレビのコメンテーターをイメージしてみてください。彼らは20秒くらいの間に「このニュースの大事なところはここで、わたしはこう思います」って言いますよね。大事なことに得られた情報や身の回りに起こった出来事の中から何が重要かということを選んで抜き取る力とそれに自分の考えを気づきとして加える力を鍛えることだと思います。僕たちのように本を書く時などは出典は重要ですが、そうでなければ制約をつけない方がいいと思います。

池田:『ME TIME』でもお伝えしていますが、「制約をつけない」はポイントです。「これを書いちゃダメなんじゃないか」とか「これはインプットかアウトプットかわからない」など立ち止まってしまうと、自分の中の大事な気づきが止まってしまうこともあるので、厳密にしないほうがいいですね。

「10分でアウトプットする人」と「永遠にアウトプットできない人」。その決定的な違いとは?『ME TIME』池田千恵著(ディスカヴァー・トゥエンティワン

下地:その通りです。さっきお伝えした「好き」について語りたいという気持ちのように、「Want」に触れたら書いておく、でいい気がします。

池田:下地さんはご自身のキャリアもユニークで、会社勤めをしながら10冊本を書いたり、複業ワーカーとしてエスケイブレインという個人事業主としての活動をしたり、YouTubeでの発信もされていますよね。これから人生100年時代で、定年後もずっと働くと考えたときに、副業を考え始める方も多いです。道を切り開いてきた先輩として、どういう風に会社と交渉してきたかを教えていただけますか?

下地:副業は当たり前になってきていますが、OK を出すに至らない会社は多いと思います。そこで突破しないといけないことが2つあります。1つは、会社のブランドを外した自分が、個人としてどうやって信頼を勝ち取っていくかということ。これはボランティアで動いてみて発信するとか、コミュニティに入るなどいろいろ方法があって、自分に依頼がかかるような状態を作っていくことが大事です。

 そしてもう1つが、副業でお金をもらうプロセスをどうやって会社に認めてもらうかということですよね。多くの会社では社長や上司も心の中では副業を解禁したいと思っているけれど、全員にいきなり解禁するとどんな問題が起こるかわからず怖くて踏み出せない状態だと思うんですね。

 僕の場合は、7年前くらいに会社で「副業のルールはあるが、あまり積極的には認めていない」という状況でした。そこで人事には「上司に内容説明して副業許可を出してくれたらやってもいいですか?」と聞いて、上司にも「人事に内容を説明して副業許可を出してくれたらやってもいいですか?」と両方同時に聞いてOKを貰ったんです。

池田:策士ですね(笑)。

下地:基本的に人は前例がない状況で判断したがらないですよね。それに、自分に自信があれば、ルールのグレーゾーンを踏んでいっていいと思うんですよ。その時に必要なのが愛嬌で、ニコって笑って「ごめんなさ~い」みたいな(笑)。理屈で攻めるんじゃなくて、「副業を解禁すれば僕の人生が楽しくなって会社での生産性も上がるし、そういう人が増えたらもっといいですよね~」というように、ポジティブな雰囲気で進めていくのが大切だと思います。

池田:今、下地さん以外にも会社で副業をしている方はいますか?

下地:コクヨの社長秘書は副業でサウナのプロデュースをしています。副業をする人が2、3 人出だすと「当たり前だよね」という空気になりますね。自分達が先陣を切ったのかと思うと、ちょっとおもしろいですよね。

池田:副業を始めるのも大変だったと思うのですが、続けることにも努力が必要ですよね。

下地:そのためにも、池田さんと僕が通っていた出版セミナーのような、自分より優れた人がいるコミュニティに身を置くようにしています。出版後も自分を高めてみたいと思って、著者仲間のセミナーや勉強会に足を運ぶようにしていますね。自分よりも圧倒的にレベルの高い人が山ほどいて、居心地は悪いですが刺激になります。

池田:アウェイに飛び込むと「あの人たちに比べて、わたしは本当に何もないな」って最初は落ち込みますよね。でもその絶望がスタートなんです。自分自身で問題意識を持って取り組んできたことは必ずあるので、その種をどう広げていくか。今回紹介いただいた気づきのメモや引き出しを広げていくとか、自分の考えを伝える経験を積み上げていくとか、そういうことが大事です。それでは、会場からの質問にもお答えしていきたいと思います。

居心地の悪い環境にあえて飛び込み、自分の軸を発信する

(会場からの質問)2、30冊メモの本を読まれて、共通点と相違点を書き出して整理されたとのことですが、そのメモの取り方を教えていただきたいです。また、読みながら書いたのか、ひととおり読んでから書くのか、読み方も教えていただければと思います。

下地:大きなテーマを体系的にまとめる時は小さい付箋(縦7mm・横5cm程度)を使います。本を読みながら大切と思ったことを付箋に書き、A4の白い紙に貼っていくんです。その付箋を見ながら共通点や相違点を探っていく。会社での会議でよく使われる、四角い付箋を使ってホワイトボードに貼りだしていくKJ法ってありますよね。それを小さくして、一人でやるイメージです。直接紙に書くのではなく、付箋に書く理由は二つあって、1つは似たもの同士を近くに動かせるから。動かすことでそれぞれの関連性が見えてきたり、自分が伝えたいアウトプットの核が浮かび上がってきやすくなります。

「10分でアウトプットする人」と「永遠にアウトプットできない人」。その決定的な違いとは?『考える人のメモの技術』下地寛也著(ダイヤモンド社)

 付箋を使うもう1つの理由は、一冊の本に入れる情報は100個程度が適切だと思うからです。このサイズの付箋だと、A4コピー用紙に100個貼ることができるので、全体のバランスを見ながら整理するのに都合がいいです。

池田:私がプロデュースしている『朝活手帳』『ME TIME』の「見える化」の項目でも、好きを100個書くというワークがあります。手帳やノートを使うのですが、下地さんのように付箋を使ってもやりやすそうですね。

下地:読み方ですが、読みながらメモは取りません。電車の中で読むことが多いので線を引いて角を折るくらいです。通読した後、1冊30分など時間を決めてまとめます。本というのは、世の中のセオリーと著者の具体例でできています。既存の本から抽象的な体系はある程度コピーもしくは参考にして、そこに自分の経験を乗せればオリジナルなものが生まれます。あと面白い話は具体例の中にあるはずですが、具体例をメモする意識がない人が多い。具体例こそ大事なので、メモを取るときはぜひ意識してみてください。

(会場からの質問) 少しレベルの高いアウェイな環境に自ら飛び込んでいくことが大事とのお話が心に残りました。そのような場所は増えているとは思うのですが、飛び込む際に気をつけるべきこと、お二人が意識していることを教えていただきたいです。

池田:目的が明確な場がいいと思います。例えば私の場合は「本が書きたい」という目的があって下地さんも通っていた出版セミナーに入りました。厳しい先生なので途中で辞める人もいましたが、どんなにダメ出しされてもくらいついて出版まで漕ぎつけることができました。どうしてもしたい「何か」があるなど、自分の目的と合ったコミュニティを選びましょう

下地:先ほど「5回やってみて、6回目もやりたいと思えるかどうかが1つのライン」というお話をしましたがこれがポイントだと思います。この「5回の法則」の応用で、居心地が悪いと感じても「あと5回行こう」と決めると継続できる気がします。漫画で主人公が最初に仲間外れにされながらも、途中から認められるストーリーってありますよね。「これは漫画の第一話で、今私は無視され、いじめられているけれど、5回目にはキラッと光って…」とイメージしながら通い続ける感じですね。アウェイでも同じ場所に5回ぐらい行って話すと、仲良くなる人も増えて続けやすくなりますよ。

(会場からの質問)自分のキャリアに自信をつける方法や、個人活動を続けていくためのコツがあれば教えてください。

下地:「好きなこと」「得意なこと」という、既に獲得していて軸になるものを周りに知ってもらうことですね。軸になるのは「パンを焼くのが得意」だとか「詩吟をやっている」とか、自分で自信を持てるものならなんでもいいです。

 例えば、過去にラグビーでキャプテン経験のある体育会系の人って、会社でもリーダーシップがありそうな雰囲気を出して信頼されるじゃないですか? 「信頼される武器」を自分がすでに獲得しているもので伝えられたらいいと思います。「食べるのが早い」とか「似顔絵が得意」とか「朝早起き」とか、いろいろありますよね。

池田:自分にとって自信がないことや当たり前だと思っていることでも、言ってみると意外に反応がよかったというケースは多いです。私は出版セミナーに通っていた時、何気なく「毎日4時に起きている」言ったところ「すごい!」と言われ、自分が一番驚きました。それが結果的に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』の出版につながったので、言ってみることが大事ですね。インプットだけで終わるのはもったいないです。アウトプットして発信し続けることで道は開けます。そこをみなさんにもがんばってもらいたいです。

下地:実績や信頼がない場合は、自己PRやプレゼンテーションをしないと始まらないですよね。自分にあてはめて考えても、信頼している部下が何か新しい企画を考えてきたら任せますが、信頼してない部下が言ってきたら「これどうやるの? ちょっとプレゼンしてみて」と言います。だから、自分の信頼の状態は今社内でどれぐらいのレベルにあるのか、一般の人たちに対してどれぐらいあるのかをまず把握する。そこから、自分を少しずつ認知してもらうために、YouTube やSNSを利用して、信頼の貯金をストックしていくというのがいい気がします。

池田千恵(いけだ・ちえ)
株式会社朝6時 代表取締役/早起きトレーナー/国家資格キャリアコンサルタント
外食ベンチャー、外資系戦略コンサルティング会社を経て、2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。ベストセラーとなり、「朝活の第一人者」と呼ばれるようになる。夜型→朝型への実体験と、多くの人に早起き習慣化を指導した実績をもとに、2010年より朝専用手帳『朝活手帳』をプロデュース。13年連続で発売する人気手帳となる。「朝1時間」の業務改革による生産性向上の手法を企業に指導しているほか、個人に向けては、今のままの働き方で良いのか迷うキャリアの踊り場期に、朝時間でなりたい自分を言語化し、行動するコミュニティ「朝キャリ(R)」を主宰。2023年1月現在7歳の子どもを育てるワーキングマザー。
Twitter, Instagram @ikedachie
下地寛也(しもじ・かんや)
コクヨ株式会社 ワークスタイルコンサルタント/エスケイブレイン 代表
1969年神戸市生まれ。1992年文房具・オフィス家具メーカーのコクヨに入社。オフィス設計者になるが顧客対応が下手すぎて、上司や営業に怒られる日々が続く。常に辞めたいと思いながら働いていたが、5年後、コクヨがフリーアドレスを導入したことをきっかけに「働き方とオフィスのあり方」を提案する業務に従事し、ワークスタイルを調査、研究する面白さに取りつかれる。以来、行動観察、デザイン思考、ロジカルシンキング、リーダーシップなど、働く人の創造性と生産性を向上させるスキルやマインドの研究を続け、これまでにビジネス書を当書籍を含め10冊出版。常にメモを取りながら、自由で豊かな働き方を実践するためのアウトプットを続けている。
コクヨにおいても、顧客向け研修サービス、働き方改革コンサルティングサービスの企画など数多くのプロジェクトマネジメント業務に従事。現在はコーポレートコミュニケーション室室長としてコクヨグループのブランド戦略や組織風土改革の推進に取り組んでいる。