心が軽くなるのか、モヤっとするのか

「そっか。休んでいいのか」と心が軽くなりましたか?
 もし少しでも心が軽くなったなら、今の感覚を忘れないうちに休んでみてくださいね。

「頭では分かってるんだけど……」と、モヤッとしましたか?
 モヤッとするのは「休んではいけない」と思わせる何かが、あなたの心の中に隠れているからです。

「頑張りすぎる」の原因となる「思い込み」

 例えば子どもの頃、ダラダラしていたら怒られたという経験から、直接的に「休む=ダメだ」と思い込むことがあります。
 間接的に「休む=よくない」と思い込むこともあります。この場合は、頑張っていたら親に褒めてもらえた、頑張っていると認めてもらえたという経験から「頑張る=いいこと」と強く植え付けられています。

 頑張るのがダメなのではありません。頑張れるのは人として素敵なことです。
 でも、思い込みがあまりに強いせいで「頑張りすぎて苦しくなってしまう」ことがあるのです。

本当はすごく難しい「頑張らない生き方」

 世間でよくいわれる「心と体を元気に保つ秘訣」の1つに、「ほどほどに頑張る」「60%の力で頑張る」があります。頑張りすぎない、ということです。

 これができるなら、それはそれでOKです。
 倒れてから回復するよりも、倒れる前にこまめに回復しておくほうがラクですから。

 でも「ほどほどが分からない」という人もいます。
「60%の力で頑張るのは、手抜きでは?」「そんなので成長できるの?」と感じて、モヤモヤする人もいます。

自分を責めるより「できなくてOK」と考える

 ほどほどが分からない自分に落ち込んだり、つい限界まで頑張ってしまったりする自分を責めるよりは、「ほどほどじゃなくていい」と思ってみてくださいね。

 人がストレスを感じることの1つは、自分を批判されることですから。
 自分で自分を批判するくらいなら「できなくてOK!」と思うほうが、ずっといいです。

自分に合う、がベストです

 頑張るのが自分らしいと感じるなら、とことん頑張ってもいいのですよ。
 そのかわりに「頑張る」と「休む」はセットにしておきましょう。100%の力で頑張ったら、120%の力で休んでくださいね。

 60%でずーっと頑張るのではなく、「100%頑張る+120%休む」が合う人もいます。
 世間一般の「良い方法」で苦しむくらいなら、自分に合う方法を見つけて試していきましょう。

 正解も不正解もありません。
 あなたに合う方法が「あなたのベスト」ですよ。