近年、「頭の回転の速さの象徴」としてお笑い芸人が多くの場面で活躍をしている。そんなあらゆるジャンルで活躍をし続けるお笑い芸人たちをこれまで30年間指導し、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも話題になった伝説のお笑い講師・本多正識氏による1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』が発刊された。ナインティナインや中川家、キングコング、かまいたちなど今をときめく芸人たちがその門を叩いてきた「NSC(吉本総合芸能学院)」で本多氏が教えてきた内容をビジネスパーソン向けにアレンジした本書は西野亮廣氏、濱家隆一氏(かまいたち)、山内健司氏(かまいたち)などからも絶賛されている。本記事では、『1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』より、本文の一部を抜粋・再編集しお届けする。

会話する男女Photo: Adobe Stock

コミュニケーションで意識すべき3つのポイント

 実際のトーク番組を例に聞きやすい話の法則を皆さんにお教えします。「結論1つ、短文3つ、装飾品3つ」です。

 簡単に説明すると結論1つに対して、話の軸となる短文を3つとオリジナル情報である装飾品3つを加えて話をすると聞き取りやすくなるというテクニックです。この技術を使えば誰でも端的に言いたいことを伝えられるようになります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 今回は代表例として『踊る!さんま御殿!!』を使って解説します。この番組はトークテーマが先に「結論」として提示されます。「つらかった話」「恥ずかしかった話」などです。

 そのため、ゲストは「僕の若い頃の恥ずかしい話なんですけど」と話をはじめます。これだけで、見ている側は、「この人の若い頃になにかあったのだな」と話の結論を無意識に認識します。

 ですから、「結論1つ」は「僕の若い頃の恥ずかしい話」で決まりです。

結論1つ(伝えたいこと)
「僕の若い頃の恥ずかしい話」

 そのあと3つの短文として、短い3つの要素で伝えられる情報を追加します。たとえば、

短文3つ(話の軸)
「当時、好きな子がいた」
「告白した」
「フラれた」

 のような形です。どんなことがあったのか3つの要素を見るだけで想像ができるかと思います。話の軸となるものと考えてもらって構いません。ここで意識することはなるべく要素を短くすることです。

 最後は追加すべき情報を装飾品として3つ加えましょう。たとえば、

装飾品3つ(自分だけのオリジナル情報)
「地域でも有名になるほどかわいい子がいた」
「あとから知ったら妹の親友だった」
「告白したことが妹にバレた」

 このような形です。

 以上、これらをまとめて、『踊る!さんま御殿!!』で話をしたとすると次のようになります。

若い頃の恥ずかしい話がある。
昔、好きな子がいて、その子は地域でも有名になるぐらいかわいかった。
当時の僕は告白したけどフラれてしまった。
あとから知ったが、その子は妹の親友で、告白したことも妹にバレてしまい、恥ずかしかった。

 いかがでしょうか。シンプルに話が伝わるかと思います。短文と装飾品に順番はないので、結論を先に言うことだけを守って自分なりに工夫をしてみてください。

 もちろん慣れてきたらアレンジするのもOKです。これができるようになれば、相手に伝わりやすい話し方をすることができるのでぜひ試してみてください。