【総フォロワー数18万人!】親力アドバイザーとしても名高い教育評論家の親野智可等氏は、「子育てそのものをラクにしていくことが、日本の育児、教育の最大課題」と指摘しています。
その解決の一助として、長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題です。
勉強すると叱られる?
「勉強すると叱られる」と感じている子はけっこう多い。なぜなら、子どもが勉強したものを見せたとき、「ちゃんと問題を読まなきゃダメでしょ」「もっとていねいに書きなさい」「こんなに間違いがある」と言われることが多いから。これではやる気がなくなるのも当然。子どもを勉強好きにさせたいなら、まずはほめるところから入る、これが鉄則。
※勉強のことで否定的な言葉を浴びると、子どもは間違いなく勉強が嫌いになります。
個別最適化
勉強はその子の理解度と習熟度に応じて、その子のペースで進めることが大事。必要なら以前の学年の内容に戻って、そこを踏み固める。つまり個別最適化が最も有効。
※日本の学校は集団の一斉授業が基本になっています。わからない子には苦痛なだけです。それが不登校の子が増えている大きな要因のひとつです。
学校に行きたくないとき
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、無理に行かせると、余計苦しむ、親への不信感が育つ、などのリスクがある。まずは子どもの話を共感的に聞くことが大事。
※話を共感的に聞いてあげることで、子どもも気持ちが整理でき、親にも多くの情報が入り、対応方法も見えてきます。家で過ごす場合は安らかで充実した時間にしてあげましょう。子どもを責めるのはいっさいやめて、「あなたの味方だよ」というメッセージを伝え続けることが大事です。友だち、その親、養護教諭、スクールカウンセラーなどから情報を集めることも大切です。
◆本原稿は、親野智可等著『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』からの抜粋です。この本では、あらゆる年齢の子どもを育てるすべての親に寄り添う言葉を紹介しています。(次回へ続く)